暴落 不景気 金融恐慌

サブプライム・ショックから早いもので10年が経とうとしています。

その後の10年間にリーマン・ショック、東日本大震災、ギリシャショック、英国のEU離脱問題…大きな暴落から小さな下げまで、いろんな局面を内包した10年間となっています。

今だからこそ確認できること。本格的な大暴落が始まる前の2007年6月末〜10年間の各アセットクラスのリスクリターンを確認してみました。
サブプライム・ショック前から10年間の日経平均株価推移

サブプライムショック前から10年間の日経平均株価推移
画像元 ヤフーファイナンス

テレビなどでよく見る日経平均株価は現在2万円を突破していてサブプライム問題が起こる前より上昇しています。
ザックリ見るとこんな10年間になります。

日経平均株価は、サブプライム・ショックとリーマン・ショックにより大きく暴落。
民主党政権時代は株価が低迷したまま横一線。
政権交代とアベノミクスの期待から国内株式が急上昇して現在に至る。

ちなみに日経平均株価は配当を含みませんので、投資家が長期保有で獲得するインカムゲインを含めれば株価チャートでよく見る価格より手にするトータルリターンは大きいものになります。

リスク・リターンのデータは『わたしのインデックス』から抜粋しています。

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リターン(10年)リスク(10年)
TOPIX(配当込み)1.1%19.4%
MSCIコクサイ3.9%21.4%
国内債券2.4%1.9%
外国債券2.5%10.7%
J-REIT1.7%20.7%
G-REIT2.9%24.9%
現金0.1%
※2017年6月末時点

繰り返しになりますが、いまから10年前の2007年6月末とは、これから「サブプライム・ショック」「リーマン・ショック」を経験するタイミングですから投資するには良い時期ではない。

下がりきった2008年頃なら絶好の買い時かもしれませんが、自分が記憶している限り株式市場は非常に閑散としていて、誰も株式投資しようなんて口にださないし、強烈なデフレにより現金こそ最強とも言われた時代です。

今回の調査でとにかく伝えたかったことは『明けない夜明けはない』ってこと。

ん?TOPIX(配当込み)の10年リターンの1.1%がもの足りない!?
(子供の頃のバブル崩壊の1989年を除けば)自分の知っている限り最悪のタイミングでも10年も保有していれば、とりあえずプラスになっていることに意味はあります。

長期投資の期間には暴落の瞬間最大風速で、資産残高を見るのが怖くなるような大損失を経験することもあるでしょう。

でも10年先まで運用できるような余裕資金ならばリスク資産にほったらかし投資しておく。
その気持ちが強くなれる自信を与えてくれた調査結果でした。

この先、いつか近年に見ないような大暴落がやって来るかもしれません。
それでも大きく下がり過ぎた株価は、元の水準にまで戻る性質があります。

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