
楽天・バンガード・ファンドの2ファンドが新規設定されてから、はじめての月報(PDF)がリリースされたのでチェックしてみました。
参考 楽天・全世界株式インデックス・ファンド 月次レポート(作成基準日2017年10月31日)
参考 楽天・全米株式インデックス・ファンド 月次レポート(作成基準日2017年10月31日)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド

画像元 基準価額と純資産総額の推移より
インデックス「FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)」+2.2%に対してファンド「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」+1.4%とのこと。
考察はのちほど。
楽天・全米株式インデックス・ファンド

画像元 基準価額と純資産総額の推移より
インデックス「CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)」+2.3%に対してファンド「楽天・全米株式インデックス・ファンド」+1.8%とのこと。
考察はのちほど。
設定後まもなくの評価は子どもの成長をみる親のように
今回は新規設定されてから、はじめての月次レポートとなります。
対象指数との乖離率は上下に大きくブレる傾向のある時期なので、今回はチェックする程度で評価をするにはもう少し運用が安定してからでも良いでしょう。
関連記事 小さな純資産規模の頃の投資には理解と寛容が必要ではなかろうか
海外資産への投資は為替や日本と相手国との祝日(株式市場が休み)に違いがあったりと、国内資産への投資より難しい傾向があります。
以前に「たわらノーロード先進国株式」の第一期決算の指数乖離(+2.5%)について聞いてみたときに興味深い話はありました。
関連記事 たわら宣伝部長と小一時間話せたので書けるところをメモしておく
とよぴ~
「設定当初マザーファンドを非保有であった」と運用報告書では書かれていたのですが、こういうことはよくあることなんですか?
花村さん
海外株式ファンドは注文した時点では基準価額は決まらず約定されるのは翌日です。
翌日に持ち越された投資資金が為替変動により安く買えてしまうこともあれば高くなってしまう場合もあります。
設定日はカレンダーを見て、ボラが大きくなるSQや年末を避けるといったことも実際にあります。
とよぴ~
たわらノーロード先進国株式に限らず、海外資産ものは設定日にベンチマークと乖離してしまう可能性はあるのですね。
花村さん
設定日のある初年度特有のものなので、次回以降はこのようなケースは起こらないはずです。
ただ、インデックスファンドの運用としてプラス乖離は褒められることでは決してないということも付け加えさせてください。
たわら宣伝部長と小一時間話せたので書けるところをメモしておくより
「たわらノーロード先進国株式」はプラス乖離でしたので、マニアックな層くらいしか気にした人はいませんでしたが、マイナス乖離もプラス乖離も設定まもない初年度、特に純資産残高が少ない時期に起こりやすい現象です。

画像元 楽天・全世界株式インデックス・ファンドの投資状況より

画像元 楽天・全米株式インデックス・ファンドの投資状況より
「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」と「楽天・全米株式インデックス・ファンド」の投資状況を見てみると、組入資産(バンガードETF)に対して追加設定の資金流入が非常に大きい。
マザーファンドの純資産残高が大きくなれば、資金の流出入のインパクトは相対的に小さくなります。
とよぴ~
為替変動もなく当日に基準価額が決まる国内と違い、外国株式の運用は難しいですね。
花村さん
他にも海外特有の難しさとして、海外の祝日があります。
海外(例えば米国)が祝日になるとしても、日本の投資信託の買付けが停止になりません。
その資金は翌々日の株式市場(例えば米国)が開くまでプールされるのです。
たわら宣伝部長と小一時間話せたので書けるところをメモしておくより
50億円・100億円…と純資産残高が安定してきたら、運用が安定して乖離も小さくなるでしょう。
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