グラフを書く人 右肩上がり 上昇

最近はリターンを目安程度にしか考えなくなりました。

なぜなら大事なのはリスク(上下のブレ)の大きさであったり、リターンとリスクから見た最大損失がどれくらいになるのかが重要なので、リターンよりもリスクを重視しているからです。

ブログを書きはじめた頃のような初心に帰って、リターンについて考えなおしてみました。

期待リターンのデータはGPIFにある


個人的な考えでは、期待リターンと呼べるのは信用できる出どころからの数値が一番いい。

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は試算した数値は信用できるものの筆頭でしょう。
じゅん@さんが期待リターンについて過去に調べた記事がありますのでこちらを参考に。

 参考  ネットで入手可能な、期待リターンとリスク、相関係数データ |投信で手堅くlay-up!(インデックス投資ブログ)


期待リターンリスク
国内債券3%6.5%
国内株式4.8%22.48%
外国債券3.2%12.9%
外国株式5%22.48%
短期資金1.9%3.59%
ネットで入手可能な、期待リターンとリスク、相関係数データ |投信で手堅くlay-up!より抜粋

過去の実績リターンに未来は映らない


「モーニングスター」「わたしのインデックス」「投信まとなび」などで投資信託の過去データをチェックすると、過去の実績リターンを見ることができます。

ただこれは注意が必要で、最近の株価が調子いいと実績リターンも高パフォーマンスを記録していたり、株価が低迷してくるとほぼゼロ近辺になったり、マイナスを記録することもあります。

チェックした投資信託が(3年なり5年なり)、どのような成績を残してきたのかを知るのに便利ではありますが、過去の実績リターンが未来も同じように続いていくことはありません。

株式ファンドの場合
株価が堅調なら過去リターンは高く算出されます。
株価が低調なら過去リターンは低く算出されます。

ROE(株主資本利益率)は株主が手にするリターンだけど


ROE(株主資本利益率)は投下資本に対し、企業がどれだけの利益を上げるのかを見る指標です。
数年前(2013年)にはROEを重視した新株価指数「JPX日経400」が話題になりました。

理論的にはROEが高ければリターンも高くなるはずですが、実際はそんなにうまくはいきません。

なぜならROEには株価の概念がないからです。

ROE = 当期純利益÷自己資本(株主資本)

つまり
株主資本より株価が高い(PBR1倍以上)状態ならROEよりリターンは低くなる。
株主資本より株価が引い(PBR1倍以下)状態ならROEよりリターンは高くなる。

益回りは知っておくと便利な指標


株式益回りは1株当たり税引利益(1株当たり純利益)を株価で割ったものです。
1÷PERでも同じ計算結果になります。

株式益回り = 当期純利益÷株価

これの良いところはROEだと、どんな株価の状態でも同じ数値しか出ないのに対して、株価で割っているので株価が高くて買いづらいなどの判断がつきやすいメリットがあります。

株式益回りでわかることは
株価が堅調なら株式益回りは低く算出されます。
株価が低調なら株式益回りは高く算出されます。

考察


調子が良いほどリターンが高くなる過去の実績リターン。
調子が悪いほどリターンが高くなる過去の株式益回り。
基本的にあまり数値が変わらない期待リターンとROE。
※株主資本や当期利益など年度が変わるとROEは変動します。

J-REIT(不動産投資信託)については、内部留保することなくほぼ全額を分配金として出すことで法人税が免除される仕組みがあるので、分配金利回りを判断基準の参考にしています。

リターンについては様々な数値がありますので、いろいろ試してアレンジしてみるの良いかも。

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