
日本人だけど外国株式インデックスを基本にしている理由では、[為替リスクはないけれど国内集中] < [為替リスクはあるけれど23ヶ国に分散]の考えで外国株式インデックス(先進国)を軸に考えて、国内株式や新興国株式を同程度もしくは少なめにする等と次に決めていくものでした。
いまでも基本的な考えは変わっていませんが、最近登場した新しいインデックスファンドでは投資対象の指数が多様化されてきたことで選択肢が増えてきました。
VTのような超低コストインデックスファンド…ほんの1年前には夢だったのよ
将来的には、VTのような超低コストインデックスファンドの登場があれば株式アセットクラスは考えることも不要になるかもしれません。
日本人だけど外国株式インデックスを基本にしている理由より引用
ほんの1年前には夢のようなインデックスファンドだったんですよ…。
VT(Vanguard Total World Stock ETF)とはバンガードが運用する小型株まで含む全世界株式を投資対象とする海外ETFです。
10年前の米国株式上場当時には、ネット証券での取扱いは当然なく、海外ETF投資の運用をはじめた当時のマネックス証券に問い合わせたら『今のところ予定はない』と言われたものでした。
参考 VT買いたきゃ海外口座しかないでしょ?
その後、個人投資家の意見を集めてネット証券ではなくバンガードに直接VTの取扱いを要望したこともありました。
参考 想いよ届け!ラブレター@バンガードに贈る言葉
ちなみにこれ。当時のバンガード・インベストメンツ・ジャパンにはインデックス投資家という存在が認知されていなかったのか(今と比べて絶対数が少ない)、米国で上場したばかりのVTに日本人がこれほど興味を持っていたのが珍しかったのか、いまでもバンガード・インベストメンツ・ジャパンには当時のやりとりした手紙が保存されているそうです。
VTのような超低コストインデックスファンド…いまでは実現しています
さて現在ではVTのような超低コストインデックスファンドは登場しています。
参考 VTを買う投信「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」これは期待大!
VTではありませんが、楽天投信投資顧問とライバル関係であるSBIアセットマネジメントも対象指数FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)が同じファンド・オブ・ファンズのEXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドを設定しています。
外国株式に投資するよりも全世界株式に投資するほうがコストが安いという、いままで想像もしなかった逆転現象が起こりインデックス投資家の間で話題となりました。
その後、楽天・全世界株式インデックス・ファンドは「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2017」で第1位に選ばれるなど投資家から熱い支持を受けています。
外国株式が基本だけどそれ1本で国内や新興国を含むのは楽チンだよね
まだ登場して1年も経過していないインデックスファンドなので、運用報告書からチェックできるようなシロモノではありませんが、両ファンドとも期待値は高いです。
他にも国内株式こそ含みませんが信託報酬0.19%の超低コストでACWI(除く日本)投資する野村つみたて外国株投信も登場しています。
野村つみたて外国株投信でも超低コストと呼べますが、業界最低水準の運用コストをめざす三菱UFJ国際投信が信託報酬0.142%でeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)も登場しました。
いままでの基本と考えてきた外国株式インデックスファンド(先進国)でも最近ではコスト競争は加速して、eMaxis Slim 先進国株式インデックスは信託報酬が0.1095%と国内株式インデックスファンドよりも低コストを実現しちゃったというウソのような時代になりました。
eMaxis Slimシリーズの進撃はとどまるところを知らず、国内・先進国・新興国株式の3地域を均等に分散投資したeMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)も選択肢として申し分のない投資信託です。
基本は変わらないけれど投資対象の指数が多様化されて選択肢が増えた
楽天・全世界株式インデックス・ファンドに投資するのもいい!
EXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドに投資するのもいい!
野村つみたて外国株投信に投資するのもいい!
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)に投資するのもいい!
eMaxis Slim 先進国株式インデックスに投資するのもいい!
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)に投資するのもいい!
どれを選んでも大きな間違いはないでしょう。
それほど最近のインデックスファンド事情は充実してきました。
いや…ブログを10年近く書いていると「時代は変わったなぁ」と思うことの連続なので、今後も現在考えられる最高のファンドも色褪せるような新たな投資信託が登場することも可能性としてはあります。
でも基本となる外国株式アセットクラスについては、残っている信託報酬の引き下げ余地は小さくなってきたので、ファイナルアンサーが出揃ってきた感はあります。
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