
JPX(日本取引所グループ)に、東証上場企業の株式平均利回りの長期データ(1998年1月~)がありましたのでグラフ化してみました。
株式平均利回りとは用語集の説明を見ると株式配当利回りのこと。
Excelデータには「単純平均利回り」「有配会社平均利回り」「加重平均利回り」がありますが、海外主要国の多くで一般的に用いられる加重平均利回りの数値をグラフ化していきます。
その他統計資料 | 日本取引所グループ
加重平均利回り(かじゅうへいきんりまわり)
加重平均利回りは、単純平均利回り方式に上場株式数によるウエイト付けをしたもので、時価総額に対する配当金総額の割合を示したものです。算出式は以下のとおりです。
加重平均利回り=全銘柄の現金配当金総額÷全銘柄の時価総額×100
なお、算出上の配当金は前期の確定配当金を使用しています。
海外主要国の株式利回りの多くが加重平均型であるため、国際比較を行う際には、この加重平均利回りを用いることが一般的です。
用語集 | 日本取引所グループより引用

※Excelデータ株式平均利回り(2018年5月)よりとよぴ~作成
全期間の平均値は1.47%
最小値は2000年2月の0.62%
最大値は2009年3月の3.01%
2%以上の時期の主な出来事
2008年 リーマンショック
2011年 東日本大震災
2016年 英国・EU離脱
こうしてみるとタイミングを見計らって2%以上の配当利回り(株式平均利回り)のときに投資すれば良いように感じる人もいるかも知れませんが、タイミングよりもっと大事なのは長期で保有していくことだと考えています。
例えば2018年5月の配当利回りは1.89%なのですが、これは現在時点の取得単価の話であって数年前の株価が半値の頃に投資していたのであれば株式平均利回りは2倍の3.78%になるのです。
さらに古くから投資していれば配当の再投資によって複利で積み上がります。
長期で保有していれば、配当金再投資によって投資資金から見た株式平均利回りは少しづつ向上していきますし、元本割れの可能性も少なくなっていきます。
それにタイミングばかり気をつけてしまうと、株式平均利回りが1%程度の低い水準の時には投資機会を失ってしまいます。
大きめな金額による投資だと、損をしたくない気持ちも大きくなり投資機会を失ってしまいがちですが、毎月少しずつ購入していく積立投資にして投資をしていることを忘れてしまうくらい仕組みを強化してみるのをおすすめすます。
タイミングを見計らって株式平均利回りが2.5%と高くなっても、実際には投資環境がそういう状況のときには誰も株式投資を推奨しなくて『キャッシュが一番』などという世の中になっている場合があります。
そんな時に勇気を持ってタイミング投資をしてみるよりも、株式平均利回りが高いときも低いときも変わらず積立投資をしていくほうが精神的に楽です。
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