
TOPIXを投資対象とするETFとして、2001年7月から長い運用実績をもつ野村ETF【1306】の終値と分配金などをグラフ化してみました。
TOPIX連動型上場投資信託(1306)|ETFなら、野村のNEXT FUNDS
TOPIX連動型上場投資信託【1306】分配金履歴
決算日 | 分配金額 |
2002/07/10 | 244円 |
2003/07/10 | 709円 |
2004/07/10 | 1,116円 |
2005/07/10 | 1,514円 |
2006/07/10 | 1,405円 |
2007/07/10 | 1,600円 |
2008/07/10 | 1,944円 |
2009/07/10 | 1,880円 |
2010/07/10 | 1,610円 |
2011/07/10 | 2,070円 |
2012/07/10 | 1,510円 |
2013/07/10 | 1,940円 |
2014/07/10 | 2,060円 |
2015/07/10 | 2,300円 |
2016/07/10 | 2,730円 |
2017/07/10 | 2,600円 |
2018/07/10 | 3,050円 |
TOPIX-ETF【1306】価格と分配金 2001年7月~2018年7月

2001年7月11日(上場日は2001年7月13日)に基準価額1000円から設定されたTOPIX連動型上場投資信託【1306】ですが、2018年8月現在では1700円程度といったところでしょうか。
ETFを設定して運用まもなくは分配金が244円や709円など少額でしかありませんでしたが、2002~03年からの景気回復やリーマンショックを経てアベノミクス相場からの好業績もあり、直近では分配金が3000円を突破するところまでやってきました。
分配金額をグラフ化してみると、多少の凸凹はありますが右肩上がりに配当(分配金)が増えていることがわかります。
配当(分配金)は受け取らないで再投資すれば蓄積されていく

この配当(分配金)、受け取ればそのまま消費されてお終いなのですが、いま消費として必要としないのならば再投資することもできます。
受け取った分配金を再投資するのは足し算なのですから、毎年毎年積み上がっていきます。
さきほど直近の分配金は3000円を突破したと書きましたが、2001年からETFに投資を開始して分配金を再投資していくのであれば蓄積された分配金の総額は28,212円まで増えています。
※税金は考慮せず
それも福利計算をしない単純な足し算の結果で28,212円です。
長期による分配金再投資戦略は夢のある話です。
長期投資になると累積された配当(分配金)利回りは10%を超えていく

リーマンショックなどの経済危機になると、必要以上に株価が下落していくので配当(分配金)利回りが高くなりますが、TOPIX連動型上場投資信託【1306】の分配金利回りを最初のグラフで確認すると、ザックリ1.3~2%といったところ。
これを投資してから配当(分配金)を再投資し続けていくとどうなるのか?
投下資本(投資した金額)に対して、直近で16%の分配金利回りになりました。
長期(過去に投資した資金)ほど配当が足し算で積み上がっていき、運用が加速していくことがわかります。それも株式市場の売買価格による不確実なリターンではなく、上場企業が利益を出して利益の中から投資家に配当金を出すものなのである程度安定しています。
積み立てて売らなければ誰でも再現できる
ETFは仕組み上(制度上)、受け取った配当は内部留保することができないので分配金として出すことになっています。
なので、15年以上の運用実績があって「これしか増えていないのかよ」と考えてしまうのは価格という表面しか見ていないことになります。
大事なのは配当も含めたトータルリターンですので、今回の記事では株価チャートなどでよく見る価格ではなく配当収益に着目してみました。
つみたてNISAで金融庁に指定された最近の低コストな投資信託は、過去に分配金を吐き出していないケースがよくあります。
これはファンドが分配金を計上しないでファンド内で配当を再投資しているのです。
ETFも投資信託も長期投資をするのなら分配金を受け取らずに再投資するべきで、投資信託なら過去に分配実績が0円、もしくは限りなく0円に近い少額のファンドを選択しましょう。
ETF投資の場合、分配金を出すのは仕組み上仕方がないことなので、どうせ吐き出した分配金はポートフォリオ全体で見て足りないアセットクラスを積み増すためのリバランスの原資にしましょう。
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