
楽天・全世界株式インデックス・ファンドの第1期運用報告書(決算日2018年7月17日)がアップされましたので気になるところををチェックしてみました。
米国上場ETFであるVT(全世界株式)に投資するだけのシンプルな国内籍インデックスファンドですが、今回の第1期運用報告書の結果がどのようになっていたのか注目されていました。
楽天・全世界株式インデックス・ファンド 運用報告書全体版(PDF)
(対象期間:2017年9月29日設定~2018年7月17日 第1期)

画像元 楽天・全世界株式インデックス・ファンド 運用報告書全体版
基準価額 | 騰落率 | ベンチマーク | 騰落率 | 純資産(百万) | |
2017年9月29日 | 10000 | - | 10000 | - | 5 |
2018年7月17日 | 10576 | 5.8% | 10734 | 7.3% | 10563 |
2017年9月29日に新規設定された楽天・全世界株式インデックス・ファンドですが、105億円まで順調に純資産残高が積み上がってきました。これは全世界株式インデックスファンドとしてはもっとも成功(売れている)しているファンドです。
ベンチマークは大型株、中型株、小型株までカバーする全世界の株式市場の動向を表す時価総額加重平均型のFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)です。
第1期の楽天・全世界株式インデックス・ファンドの基準価額の騰落率は+5.8%と上昇、ベンチマークの+7.3%と比べると-1.5%となります。
主な差異要因としては、マザーファンドにおける継続的な資金流出入に伴う投資先ETFの売買執行コストの積み重なりや投資先ETFからの分配金に対する課税、当ファンドにおける信託報酬等の要因が挙げられます。
引用 楽天・全世界株式インデックス・ファンド 運用報告書全体版(PDF)
純資産規模が大きくなるにつれスケールメリットとして売買コストが相対的に小さくなることでしょう。第1期ではベンチマークに対して下方乖離が大きくなりましたが個人的には「まぁ1回目の決算はこんなもんかな」という印象です。
参考 新規設定されてから1年目の売買委託手数料は高くなりがち
ただ
投資先ETFからの分配金に対する課税については、3重課税問題もありますので構造的に高コストになってしまうことも考慮しないといけません。
金額 | 比率 | |
信託報酬 | 10円 | 0.098% |
売買委託手数料 | 17円 | 0.167% |
有価証券取引税 | 0円 | 0.000% |
その他費用 | 4円 | 0.039% |
合計 | 31円 | 0.304% |
運用報告書では0.304%となりました。対象期間が2017年9月29日設定~2018年7月17日だから1年間の数値ではありませんので参考程度にしたほうが良いでしょう。
他にも楽天・全世界株式インデックス・ファンドの投資対象であるVT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)の経費率0.10%も加わりますので、単純計算で第1期運用報告書の期間でかかった費用比率は0.304%+0.10%で0.404%。
2期以降は通年で数値が出ますので、第1期以上にキチンとした報告が見れるかと思います。
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