
主要インデックスファンドの成績 2018年9月~12月をアップしました
各運用会社のインデックスファンドが充実してきた昨今、どれも同じベンチマークに連動しているので、どれがインデックスファンドとして良い運用をしているのかわからないこともしばしば。
「マンスリーレポート」や「月報」を見れば、ベンチマークとの差異の少なさから優秀なインデックスファンドを調べることができますが、そもそも各社が公開している「マンスリーレポート」や「月報」に記載されているベンチマークの数値すらバラバラで困ることもあります。
そこで各運用会社の主要インデックスファンドのリターンを「ベンチマークが配当込み指数」で「少数2位まで記載しているファンド」のベンチマークをもとに完全比較してみました。
※MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)は少数2位が見つかりません
各インデックスファンドの月報によるリターンと変わらない数値であることと、ファンドによっては月報でも表示しきれていない少数2位まで見えるので採用しています。
プライスリターンでしかない配当抜き指数に連動するインデックスファンドも、トータルリターンの配当込み指数と手加減なしで比較しています。
※投信まとなびのデータは分配金を再投資した場合のリターンです
前回まで「EXE-iつみたて」シリーズとして比較していましたがファンド名称が「SBIインデックス・ファンド(愛称 雪だるま)」に変更されましたので修正しています。
今回からテーブルタグではなく表を画像で表示することにしました。
- ファンド名称下の[かっこ]は運用管理費用(信託報酬)
- ファンドの成績の下の(かっこ)はベンチマークとの差異
- 赤太字の箇所が今回測定した期間の基準(ベンチマーク)
国内株式 主要インデックスファンドの成績 2018年7月~9月
「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」7月~9月のパフォーマンスが良いように見えますが、ベンチマークを超過(プラス乖離)しています。
河童さんのブログとたわら男爵さんのブログによると9月4日に0.105%の乖離があったとのこと。
今回は「三井住友」がいつにもなく乖離が発生しましたが、TOPIXインデックスファンドについては表の上位にある3~4皇を選んでおけば間違いなさそうです。
その中でも1本を選ぶとしたら・・・やはり「eMAXIS Slim」かなぁー。
9月4日上方乖離の謎が解けた!三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド 第7期運用報告書をチェック
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドの第7期運用報告書(決算日2018年11月30日)がアップされましたので気になるところををチェックしてみました。いままでベンチマークとの乖離が極小で、運用が安定していると思っていたところ、2018年9月4日に上方乖離があったので気になっていたインデックスファンドです。結果を先に書くと「誠実でグッジョブ!」な運用報告となっています。三井住友・DCつみたてN...

※ベンチマークはたわらノーロードTOPIXの月次データを参考
先進国株式 主要インデックスファンドの成績 2018年7月~9月
先進国株式アセットクラスは為替要因がありますので、国内株式よりもベンチマークに対して乖離が発生しやすくなる傾向があります。
7月~9月の3ヶ月間で見ると「Smart-i」がベンチマークへのマイナス乖離がもっとも小さく優秀ですが、1年の期間で見ると「eMAXIS Slim」の素晴らしさが際立ちます。
「SBI・先進国株式インデックス・ファンド」の成績は連動するベンチマークが「FTSEディベロップド・オールキャップ・インデックス(円換算)」と違うので参考程度にしてください。

※ベンチマークはたわらノーロード先進国株式の月次データを参考
※EXE-iつみたては日本を含む先進国株式(FTSEディベロップド・オールキャップ・インデックス)なので完全には連動しません
全世界株式 主要インデックスファンドの成績 2018年7月~9月
「野村つみたて外国株投信」「eMAXIS Slim」を選べば間違いありません。
「eMAXIS Slim」がある以上、「eMAXIS」を購入する必要はありませんが、「eMAXIS」もまた超低コストインデックスファンドとそれほど遜色なく健闘しているのがわかります。

※ベンチマークは三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンドの月次データを参考

※ベンチマークはSBI・インデックスの月次データを参考
新興国株式 主要インデックスファンドの成績 2018年7月~9月
SBIインデックスと楽天・新興国は「FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)」なので、参考扱いで見ましょう。
小型株も含む影響からプラス乖離もありますし比較ベンチマークと連動していません。

※ベンチマークはたわらノーロード新興国株式の月次データを参考
※iFree 新興国株式インデックスは比較しません
※SBIインデックスと楽天・新興国はFTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)なので当ブログの比較ベンチマークと完全には連動しません
国内債券 主要インデックスファンドの成績 2018年7月~9月
国内債券インデックスファンドは低コストなほど指数との連動が上手くいっているのがわかります。
その中でも「iFree」が7~9月の期間でも1年間でも安定しています。

※ベンチマークはたわらノーロード国内債券の月次データを参考
先進国債券 主要インデックスファンドの成績 2018年7月~9月
いままでベンチマークとの乖離が少なかった先進国債券アセットクラスでしたが、7~9月は大きく変動したのか乖離幅が全体的に大きくなっています。

※ベンチマークはたわらノーロード先進国債券の月次データを参考
新興国債券 主要インデックスファンドの成績 2018年7月~9月
新興国債券に投資するインデックスファンドは充実していませんが、「SMT新興国債券インデックスオープン」がベンチマークとの乖離幅を見ても比較的優秀であると感じます。

※ベンチマークはSMT新興国債券インデックスオープンの月次データを参考
J-REIT 主要インデックスファンドの成績 2018年7月~9月
J-REITについては昔から「Funds-i」の評判が良かったのですが、超低コストインデックスファンドの登場があっても「Funds-i」がキチンとベンチマークに追随しています。

※ベンチマークはたわらノーロード国内リートの月次データを参考
先進国REIT 主要インデックスファンドの成績 2018年7月~9月
先進国のREITもJ-REITと同じく「Funds-i」が優秀ですね。
低コストインデックスファンドの将来性(コスト分の乖離要因の少なさ)を見ると「たわらノーロード」を選ぶのがベストかもしれません。

※ベンチマークはたわらノーロード先進国リートの月次データを参考
※<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンドのベンチマークは新興国REITも含めたS&P グローバルREIT指数 (除く日本)なので当ブログの比較ベンチマークと完全には連動しません
新興国REIT 主要インデックスファンドの成績 2018年7月~9月
新興国の更にREITとマニアックな投資対象と小さすぎる市場規模からか、ベンチマークとの連動が難しい商品の印象があります。
その中でも選ぶとしたら「SMT」でしょうねぇ。。。

※ベンチマークはSMT新興国債券インデックスオープンの月次データを参考
スポンサーリンク
関連コンテンツ