
ついに…ついに日本を含む全世界株式インデックスの大本命とも言うべき投資信託が登場します!
その名もeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)!
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の設定について|プレスリリース(PDF)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の概要
ファンド名 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) |
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
対象指数 | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(含む日本、配当込み、円換算) |
信託報酬 | 0.12%(委託0.05%・販売0.05%・受託0.02%) |
信託財産留保額 | なし |
信託期間 | なし |
決算日 | 年1回(4月25日) |
設定日 | 2018年10月31日 |
※信託報酬の配分(委託・販売・受託)について
eMAXIS Slimシリーズはファンドの純資産総額の増加に応じて信託報酬を引き下げることを宣言しているのも特徴と言えます。
ファンドの純資産額に応じて | 信託報酬 |
500億円未満の部分 | 0.142%(委託0.061%・販売0.061%・受託0.02%) |
500億円以上1,000億円未満の部分 | 年0.137%(委託0.056%・販売0.061%・受託0.02%) |
1,000億円以上の部分 | 年0.132%(委託0.051%・販売0.061%・受託0.02%) |
※信託報酬の配分(委託・販売・受託)について
MSCI ACWIを作りたいがためにMSCIジャパン指数のマザーファンドを立ち上げ!
いままで日本を含まない全世界株式はありました。Slimシリーズでもありました。
いままで日本を含めなかった理由のひとつにMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス指数の日本株式部分がTOPIXではなくMSCIジャパン指数であったこと。
MSCIジャパン指数とはMSCI 指数ハンドブック(2017年2月発行PDF)によると、日本に上場する大・中型株を対象にしたインデックスです。319銘柄(J-REIT8銘柄含む)が採用され日本株市場の約85%をカバーしています。
東証一部上場企業のみならず日本の全ての取引所に上場する銘柄を対象に浮動株ベースの時価総額加重平均方式で算出されていて世界から見た日本の株式にとってメジャーな指数です。
逆に日本にとってMSCIジャパン指数は、銘柄数の少なさや新興市場の流動性もあり日経平均株価やTOPIXと比べるとニッチな指数でしかありませんでした。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス指数に連動するインデックスファンドを作るために、三菱UFJ国際投信はMSCIジャパン指数に連動するマザーファンドを新規に立ち上げ。そして満を持して日本を含む全世界株式インデックスファンドである「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を作りました!
日本部分をTOPIXなどで代用しないで勝負してきた三菱UFJ国際投信の本気を感じます。
これが登場することにより資産運用の株式部分についてはeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)けで十分となる時代になりました。
VTを投資対象とする「楽天・全世界株インデックス・ファンド」も(中小型株含む違いはあるが)全世界株式インデックスファンドですが、米国上場のETFに投資するファンドオブファンズ形式であることから、3重課税の問題などもクリアされていません。
国内籍投資信託を作るライバル運用会社が追随してくる可能性もありますが、MSCIジャパン指数を作ってまでMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス連動のインデックスファンドを作るのかは未知数ですし、作ったとしても「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」が先にリリースしているので先行者利益でリードしていくことでしょう。
新設ファンドなだけに、国内株式部分のマザーファンド(MSCIジャパン)がキチンと運用されていくのか注意するべき点はありますが、為替変動のない国内アセットクラスは比較的運用させることが容易でしょう。
日本を含まない全世界株式と日本を含む全世界株式、3資産を均等配分にした全世界株式と三菱UFJ国際投信はいくつも国際分散投資に有用なインデックスファンドを投資家に用意をしてくれました!
まさにグッジョブ!
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