
国内外株式アセットクラスの期待リターンとインデックスファンドの実績リターンを、暇なときに比較しています。
実績リターンとは過去数年の期間のリターンを年率換算した数値ですので、実績リターンが未来のリターンを保証するようなものではありません。
期待リターンとは将来にわたる運用から期待される平均的なリターンで、自分は国内外株式の期待リターンを新興国株式も含めてザックリ5~7%くらいで見積もっています。
なので過去のリターンである実績リターンと期待リターンは別物だから、基本的には比較してどうこうするものではありません。
では、なんで比較してみるのか?
例えるなら、ほとんど動かないGDP比率と、よく動く時価総額比率を比較するような感じ。
例えるなら、ほとんど動かない一株当たり純資産と、よく動く株価を比較するような感じ。
実績リターンの比較対象期間は過去10年くらいを見ています。
パッシブ運用されているインデックスファンドのみを比較対象としています。
アクティブファンドの実績リターンは長期になると資産規模やファンドの人気によって運用方針の変更もあるので参考になりませんので注意!
なぜ実績と期待の比較を参考にしているかと言うと、上にも下にも行き過ぎた実績リターンは平均的な期待リターンへ回帰するのではないかと考えているからです。
比較した結果が…
[ 実績 > 期待 ]ならいままでのリターンが高すぎるから現在の好況で調子に乗らないように注意。
[ 実績 < 期待 ]ならいままでのリターンが低すぎるので現状に諦めないで積立投資を継続しようと決意。
こんな感じで「平均回帰の法則」でも「神の見えざる手」でも、上にも下にも行き過ぎた実績値は期待値へ戻るのではないかと頭の片隅に入れています。
もちろん比較した結果に強い期待をして、将来予想をしていくわけではありません。
相場を読むほどの強い気持ちはないけれど、現状が加熱しているのかどうかを見る目安にしています。
ちなみに昨年末現在の過去10年TOPIXリターン(年率換算)は+7.8%
11月末はまだ+9.3%だったけれど年末の株価変動によって下がってきた印象です。
参考リンク・関連記事など
期待リターンはいろいろなところから公表されていますが、自分はGPIFの数値をもっとも参考にしています。
GPIFとは厚生年金と国民年金の年金積立金を管理・運用するところです。GPIFが管理・運用する大半がインデックスファンドによるパッシブ運用となっているので...
昨年末現在の過去10年TOPIXリターン(年率換算)は+7.8%という数値はこちらの記事での数値を参考にしています。
業種別ETFのリターン・標準偏差ランキング(2018年12月)
東証に上場している業種別ETFのTOPIX-17【1617~1633】(野村アセットマネジメントのNEXT FUNDS)と、基準となるTOPIX【1306】の18本のETFを比較しています...
実績が期待より低いのなら、現状に諦めないで積立投資を継続しようと決意が重要です。継続と言葉で言うのは簡単ですが初体験だと暗く長い道のりに感じるものです。
株式市場が不安定になると、株価が急落したり低迷する時期が長くなったりします。自分が投資をはじめてサブプライムショックを経験した頃は、まだまだ経験が浅かったのもあり...
スポンサーリンク
関連コンテンツ