
世界中の株式や債券などに分散投資する投資手法は、最初に資産配分を決めて積立投資設定を済ませてしまうと、その後は基本的に「ほったらかし投資」で継続していきますので、作業的には年に数回のモニタリングしかなく暇になります。
投資をはじめた頃は、株価の変動による資産の含み益や含み損を見ては一喜一憂していたものです。
投資(特にインデックスファンドの積立投資)を続けるとスリルを感じなってしまうのは、感覚がマヒしてまずい状況に陥ったのではなく、健全な証拠ではないかという話です。
投資を続けていく中で、下がりすぎた株価がもとの水準まで戻ったり、上がりすぎた株価もまたもとの水準まで戻るような体験を繰り返します。
そういう経験を一通り過ぎれば、利益確定をしていない積立投資の最中だと、「下がっても嬉しい」という感情が本やブログの情報の受け売りだけではなく体験として理解できていきます。
さらに経験を積んでいくと、「上がっても下がっても嬉しい」という感情から、株価の浮き沈みがあっても「何も気にならない」境地に進みます。
株価が上がろうが下がろうが、作業的には何ら変わらないので、投資への距離感が近すぎず、遠すぎず、相場に振り回されない適切な距離感になって、興味も投資から日常のより大切なことへと進んでいきます。
もちろんこれは、自分が取り崩し時期でリーマン・ショック級の大暴落の真っ只中だったとしたら、もしかしたら気持ちはハラハラしている可能性も否定できませんが、仮に取り崩すときがリーマン・ショック級の大暴落の真っ只中だとしても、取り崩すのは一括での全額売却ではなく、取り崩し時期もまた時間が分散させていく方針なので平準化されていく予定です。
そういうイメージを持って暴落という恐怖から自由になれるというのは、投資していくことにおいて良い影響なのは間違いありません。
以前は、積立初期の人は株価が下がっているほうが投資信託やETFをより多くの口数を得られるので美味しいと思うし、取り崩し時期の人は少しでも高値で売却できるほうが美味しいというように、相場のアップダウンによる感情は積立世代と取り崩し時期では逆だと思っていました。
でも、上がっても下がっても「何とも思わない」感情になってくると、現役世代の積立時期も、リタイア頃の取り崩し時期も、相場のアップダウンによる感情はなくなっていくのではないか…という感覚になっています。
今回の話題に関連の強い過去記事や参考リンクなどを紹介します。
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