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三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドの第7期運用報告書(決算日2018年11月30日)がアップされましたので気になるところををチェックしてみました。

いままでベンチマークとの乖離が極小で、運用が安定していると思っていたところ、2018年9月4日に上方乖離があったので気になっていたインデックスファンドです。

結果を先に書くと「誠実でグッジョブ!」な運用報告となっています。

三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド運用報告書全体版(PDF)
(対象期間:2017年12月1日~2018年11月30日 第7期)

基準価額騰落率純資産(百万)騰落率
2017年11月30日(第6期)26725-9561-
2018年11月30日(第7期)25384-5.0%19432103%

2018年の国内株式市場はここ数年にはあまりなかった価格変動があり、年末にかけて大きく下落していきました。
11月末決算日で-5.0%となった「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」ですが、純資産総額は前期の95億円から194億円と前期比+103%になり順調に積み上がっているのがわかります。

「つみたてNISA」や「iDeCo」向けファンドらしい模範的な伸び方!

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画像元 三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド運用報告書全体版(PDF)より抜粋

期間におけるベンチマークである「TOPIX(配当込み)」の騰落率は-4.9%、「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」の騰落率は-5.0%なので、0.1%の下方乖離となりました。

下方乖離要因は運用報告書によると「信託報酬などのコスト負担」とのこと。

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画像元 三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド運用報告書全体版(PDF)より抜粋

主要インデックスファンドの成績 2018年7月~9月9月~12月でも「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」の9月4日に起きた上方乖離について書いていたのですが、今回の運用報告書で説明がありました。

オリンパスに対して起こした損害賠償請求訴訟は2018年7月31日に和解が成立して、訴訟でかかった費用10,056,959円と和解金192,946,492円を2018年9月4日にマザーファンドに計上したようです。
和解金の受領によるマザーファンドの基準価額への影響は+27円程度だったようです。

オリンパス、信託銀6行と合計190億円支払いで和解

オリンパスは31日、2011年に発覚した不正会計を巡り、三菱UFJ信託銀行など信託銀行6行から提起された損害賠償請求訴訟について、解決金として合計約190億円の支払いで和解が成立したと発表した。


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主要インデックスファンドの成績 2018年9月~12月より抜粋

測定期間の違いはありますが、自分のブログでも簡易的にベンチマークとの騰落率を比較しています。

今回の説明はとても誠実で交換が持てます。9月4日に形状した和解金と訴訟費用の影響を除くと、ベンチマークとの差はやはり国内投信でトップクラスとなります。


金額比率
信託報酬46円0.173%
売買委託手数料1円0.004%
その他費用4円0.014%
合計51円0.191%

期中の平均基準価額(26508円)×信託報酬率で計上した1万口あたりの費用の明細です。
第7期の実質コストは0.191%となりました。

運用報告書(全体版)には「国内株式インデックス・マザーファンド(B号)」についても記載されています。
2018年11月30日時点のマザーファンドの規模は1735億4777万4378円でした。

今回の話題に関連の強い過去記事や参考リンクなどを紹介。

「三井住友DCつみたてNISA日本株インデックスファンド(0.16%)」は「三井住友DC日本株式インデックスファンドS(0.19%)」のファンド名称変更と信託報酬の引き下げをした経緯があります。

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