
コペルニクス的転回とは、見方や考え方が正反対に変わることのたとえ(Weblio 辞書)で使われるのですが、昔と現在では株式投資の世界でも環境や常識がかなり違う「コペルニクス的転回」が起こっているように感じます。
いまは、つみたてNISAの誕生やiDeCoもあり値上がり益ではなく毎月一定金額を積立する積立投資が普通になっています。
短期的な値上がり益ではなく、株式の長期保有により企業の集合体でもある世界経済の成長を享受する方向に向かっているのを実感します。
株式投資はかつては狭い国内株式の中で何が儲かるかという個別株式の宝探しでした。
いまは世界の株式市場全体を買うという発想が、投資を始めるにあたって当たり前のようになっています。
株式投資はかつてはひとつの個別銘柄に30~100万円くらい必要でした。
いまは世界の株式市場ぜんぶ買いなのに低コストな投資信託を活用して100円から投資が可能になっています。
とにかく昔と現在では株式投資に対する環境や常識がかなり違うという事。
昔の株式投資のイメージは悪い印象でしかなかったのかもしれませんが、現在もしくはこれから先の近い未来ではコペルニクス的転回が起こり、株式投資のイメージは良いものに変わっていくのかもしれません。
特に若い世代を中心に見たら、株式投資への偏見は少ないように感じますし「金は汚い」や「株式投資はギャンブルだから絶対にダメ」という発想は古い世代の昔話のようになってきました。
投資信託を販売している販売会社も、ネット証券を中心にずいぶんと良い投資信託をひっそりとではなくキチンと推しているのを確認できますし、投資信託の販売ランキングを見ても低コストなインデックスファンドが積立ランキングだけではなく、販売ランキングでも上位にランクインしています。
2019年1月におけるSBI証券・楽天証券・マネックス証券・カブドットコム証券のランキング「売れ筋(購入金額)」「積立(設定件数)」「iDeCo(購入金額)」が出揃いました。SBI証券のiDeCoでは、いよいよセレクトプランの移管を申し込んだ人達の移管完了報告が相次いで聞くようになってきたので、次回以降からのセレクトプランのランキングがキチンと表示される予定です。今回注目は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)...
ネット社会によって、かつての株式投資は家から行ける範囲での証券会社に行きロビーの株価ボードを見たり、コールセンターに電話して株式の売買をしていたのですが、いまはパソコンやスマホからアクセスするので手数料も格段に安くなり、面倒な手間から完全に開放されています。
ネット社会によって、いままでは知っている人だけが得をしていた(損を回避できていた)時代から、すべての人が求めれば正しい情報にアクセスできる環境になったことにより、販売会社も顧客を騙して儲かる(顧客にとって損な)投資商品を提供しづらくなってきたのかもしれません。
あらゆる情報が誰にでも公開された現在では、コペルニクス的転回が株式投資の世界でも起こったように感じています。
今回の話題に関連の強い過去記事や参考リンクなどを紹介。
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自分の考えが最初から長期積立による国際分散投資になったわけではありません。試して学んで紆余曲折を経て現在に至っています。
「ほったらかし投資」というブログタイトルにもなっている投資手法はブログ開設当初から決めていたことではありません。どちらかと言うと最初はバリュー投資や株価チャートも見ていましたが、少しずつ自身の投資の才能に限界が見えてきて、様々な煩悩が取り除かれた結果の「ほったらかし投資」です。限界が見えてきた理由として「環境が変えた」こともあれば「経験が変えた」こともあります。仕事をしている時には投資のことを忘れ...
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