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ファンドのプロと考える初めての資産運用 人生100年時代の投信活用術 (現代の錬金術師シリーズ)を読みました。

著者の勝盛さんは長く運用の仕事をしていたファンドのプロです。
長年の経験をもとにファンドのプロの視点から投資信託の活用術について書かれた一冊となっています。
若くしてファンドマネージャー、トレーダーなど運用の最前線の経験をもって、現在はファンドアナリストとして投資信託の評価や投資教育をしている著者が推奨する投資信託は外国株式インデックスファンドでした。

この主張はインデックス投資ブログでもよく拝見するところですし自分も同意見です。

日本人だけど外国株式インデックスを基本にしている理由

日本人だから株式投資をするにしても、東証に上場している国内銘柄の投資や、投資信託に日経225やTOPIXを投資の第一に投資するというのは過去の環境での話です。低コストな外国株式インデックスファンドが出揃ってきた現状では、国内株式アセットクラスである日経225やTOPIXに連動するインデックスファンドよりも、外国株式インデックスファンド(先進国)を基本にするほうが重要です。自分自身もそうしています。なぜ日本人だけど...


外国株式インデックスが基本だけど選択肢は増えてきた

日本人だけど外国株式インデックスを基本にしている理由では、[為替リスクはないけれど国内集中] < [為替リスクはあるけれど23ヶ国に分散]の考えで外国株式インデックス(先進国)を軸に考えて、国内株式や新興国株式を同程度もしくは少なめにする等と次に決めていくものでした。いまでも基本的な考えは変わっていませんが、最近登場した新しいインデックスファンドでは投資対象の指数が多様化されてきたことで選択肢が増えて...


「初めての資産運用」だけあって、序盤から中盤にかけては初心者にもわかりやすく「投資信託について」「資産形成に向いている投資信託とは」「非課税制度の解説」「投資金額の決め方」など最初だからこそ読んでほしい内容が書かれています。

普段から金融コラムや投資ブログなどで情報収集している中級者以上の人にとっては第12章「資産形成で後悔しないための鉄則」が読み応えがあります。

2018年末あたりから国内外株式の株価変動が大きくなっています。
上下の変動だけでなく、長期運用の最中にはリーマン・ショックのような株価大暴落の場面に出くわすこともあります。

そんな場面でも投資信託の評価額の動きに囚われて、積立を止めてしまったり投資信託の売却をしたくなる気持ちになることがあるかもしれません。

「資産形成で後悔しないための鉄則」では、敏感に反応しないためのメンタルの保ち方や、著名な投資家の名言からも積立投資を継続する勇気をもらえることでしょう。

気になったところもピックアップ。

著者が運用のプロだったからこそ見えにくかった部分なのかもしれませんが、本書で著者が書かれているほど販売のプロの方は顧客に寄り添った良い提案をしてくれるのかどうかは懐疑的です。

金融庁の改革が実を結びつつある!?投資信託の保有期間が長くなってきた話

日本経済新聞によると、投資信託の保有期間が2018年は平均3.4年となり2008年以来10年ぶりの長さになったとのことです。投信保有が長期化 18年は平均3.4年、10年ぶりの長さ個人が投資信託を保有する期間が長くなっている。2018年は平均3.4年と前年から0.8年延び、08年以来10年ぶりの長さになった。現役世代の間で長期間をかけて投信で資産を形成しようとする動きが広がっwww.nikkei.com長期投資を志しているコツコツ投資家でも、よ...


金融機関の担当者に伝えるべき会話の指南がありますが、求めているのと違う投資信託を掴まされる可能性があるのだから、銀行や店舗型証券会社を使わなけばならない理由がないのであればネット証券を使いこなす努力をして基本的にはネット証券で資産運用口座を開設するほうが良いでしょう。

あとはリスク(価格変動)について最初のほうで説明はあるのですが、リスクについてはもうちょっとページを割いて書かれてもいいのに…とも。

ファンドのプロである著者がロボアドバイザーやバランスファンドよりも外国株式インデックスファンドを推している結論も明快で好感が持てました。


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