
投資経験10年以上の個人投資家にとって、米国の証券化商品と聞くと信用力の低いサブプライムローンを組み込んだ証券化商品を思い出す人も多いことでしょう。
2007年のサブプライムショックから時を経て、2019年となった現在でも当時と似たような話が警戒されてきました。(外部リンク)
米証券化商品、リスク浮上 低格付け企業融資束…(写真=ロイター)
格付けが低い企業への融資をまとめたローン担保証券(CLO)と呼ぶ証券化商品が世界経済の新たなリスクになってきた。最大市場の米国での2018年の残高は6100億ドル(68兆円)超とリーマン・ショックが
格付けが低い企業への融資をまとめたローン担保証券(CLO)と呼ぶ証券化商品が世界経済の新たなリスクになってきた。
最大市場の米国での2018年の残高は6100億ドル(68兆円)超とリーマン・ショックが起きた08年の2倍になった。
景気悪化で企業倒産が増えれば投資する各国の金融機関が打撃を受けかねず、米連邦準備理事会(FRB)も警戒し始めた。
米証券化商品、リスク浮上 低格付け企業融資束ねる|日本経済新聞より引用
ローン担保証券(CLO)とは、金融機関が会社に貸し出すローンを証券化したもので、ローンの元本と利息を担保にして発行した債券です。
このローン担保証券(CLO)の融資が劣化しているようです。
世界的に景気後退に入ると、ローン担保証券(CLO)で融資を受けていた格付けが低い企業の連鎖倒産が起こる可能性もあります。
そうなると当然ながらローン担保証券(CLO)を保有している金融機関などの債券が回収不能な不良債権となってしまいます。
債券と債権の違いについてはこちらを参照。
ブログで債券について書く時に気をつけたいのが『債券』と『債権』のタイプミスこの間違いは個人ブログのみならずニュースなどでもやらかしてしまうこともありますこの『債券』と『債権』の違いについて簡単に説明しておきます...
日本経済新聞によると一部のメガバンクや農林中央金庫、地方銀行なども保有しているようです。特に地方銀行ではリスクを判別できないまま利回り重視で投資しているところもあるようです。
金融庁は3月末から新たな規制をするようですが、規制の効果を発揮して米国の問題なのに日本での影響のほうが大きく長くなるような事態にならないことを願うばかりです。
個人投資家は自分の理解できない投資対象に投資する必要はありません。
このブログで推奨しているのは伝統的資産と呼ばれるアセットクラスです。
みんながクレジットになっていた!やはり投資は伝統的資産に限ると再認識
証券取引等監視委員会が株式会社みんなのクレジットを検査した結果、当該金融商品取引業者に係る問題が認められたので、行政処分を行うよう勧告されたとのこと。 参考 株式会社みんなのクレジットに対する検査結果に基づく勧告について:証券取引等監視委員会内容を見ると「ファンドの資金を会社の運用資金にまわしていた」、「ファンドの償還資金に他のファンド出資金が充てられていた」、「白石代表がファンドの出資...
分散投資と言えども範囲を拡大すれば今回のようなものも許容されてしまいます。
現在メインで積立しているファンドは「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」前は「ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」さらに前は「世界経済インデックスファンド」に積み立ててきました。それぞれ8資産、4資産、6資産に分散投資をしていくファンドなのですが、分散投資ってどれくらい分散していればいいのか?どこまでも分散していくのがいいのか?改めて考えてみました。...
投資信託は分別管理されているので、証券会社が破綻しても失われません。
先月、投資会社社員を名乗る男から、「投資信託の受益権を購入できる。名義を貸してほしい」と投資話を持ち掛けられて、1740万円だましとたれた詐欺事件がありました。(産経ニュース)投資信託の受益権?名義?まったく電話の意味がわかりませんが、金融関係は無駄に難しい言葉がつきものですので、高齢者は騙されやすいのかもしれません。こんな時には、こう返答してみてはいかがでしょうか?「そちらでは投資者保護基金に加入し...
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