
三井住友アセットマネジメントが運用する「三井住友・DC新興国株式インデックスファンド」の保有コストである運用管理費用(信託報酬)が引き下げられました。
2019年2月26日から引き下げ開始されています。
記事作成時点での新興国株式インデックスファンドでは、ニッセイ・eMAXIS Slim [0.189%]、SBIインデックス [0.19%]、楽天・新興国 [0.26%]、i-SMT [0.33%]、たわらノーロード・Smart-i・三井住友 [0.34%]となっています。
低コスト戦線では第2グループの位置につけています。
「三井住友・DC新興国株式インデックスファンド」信託約款変更のお知らせ|プレスリリース
ファンド名 | 変更前 | 変更後 |
三井住友・DC新興国株式インデックスファンド | 0.56% | 0.34% |
「三井住友・DC新興国株式インデックスファンド」の保有コストの引き下げはグッジョブですが、「三井住友・DC新興国株式インデックスファンド」にとって真っ先にやるべきことは別にあります。
それは他社の新興国株式インデックスファンドと違い、投資対象のほとんどが先物運用となっている「三井住友・DC新興国株式インデックスファンド」を現物株式による運用に変更することです。
なお、当ファンドの運用の基本方針、運用体制につきましては、一切変更ありません。
「三井住友・DC新興国株式インデックスファンド」信託約款変更のお知らせ|プレスリリースより引用
運用の基本方針を先物中心から現物拠出に変更していればグッジョブだったのに。。。
先物運用のインデックスファンドは現物株式による運用とは似て非なるもの
インデックスファンドやETFは国内外の株式や債券・REITなどベンチマークを投資対象にして、価格が連動するように設定されてます。基本的に現物を推奨していますが、先物指数を投資対象としたETFやインデックスファンドも存在しているのでファンドの選択の際には注意が必要です。ETF投資のリスク|日本取引所グループ...
先物で長期運用しているので、短期的には値動きは連動していますが、中長期になるにつれてコストが同水準の他社新興国株式インデックスファンドとくらべて差がでる可能性があります。
もちろん新興国への投資は指数にキチンと連動させることが難しいので、投資対象を先物指数にすることで結果的に良かったという時期もあるかもしれませんが。。。
過去には日興アセットマネジメントの上場インデックスファンドも設定当時は先物運用でしたが、現在では現物株式による運用に変更されています。
上場インデックスファンドが株価指数先物取引から現物株式による運用へ変更
日興アセットマネジメントのトップページにあるお知らせに「重大な約款変更に係る書面決議の基準日設定公告」(2018年4月23日)という見出しで4本のETFが書かれています。内容は投資対象ファンドを入れ替えることで、株価指数先物取引から現物株式による運用へ変更。さらには投資対象ファンドがそれぞれ0.01%程度低コストになっているので、ETFの実質的な負担となる運用管理費用(信託報酬)もそれぞれ0.01%程度低くなります。アウ...
他社の新興国株式インデックスファンドでは先物ではなく現物による運用ができているので、三井住友アセットマネジメントだけができない理由もないでしょう。
運用管理費用(信託報酬)の引き下げだけではなく、運用手法の改善もよろしくお願いします。
次回からのインデックスファンド完全比較から新信託報酬に書き換えます。
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