
先月のTOPIXは+4.9%と下落してから戻してきた局面となりましたが今回のTOPIXも+2.6%と続伸しています。
続伸しているとは言え業種的には±1%の範囲内が多いので今後の動きに向けて一段落といったところでしょう。
業種別ETFのリターン・標準偏差ランキング(2019年1月)
東京証券取引所に上場している業種別ETFであるTOPIX-17【1617~1633】(野村アセットマネジメントのNEXT FUNDS)と、基準となるTOPIX【1306】の18本のETFを比較してみました。先月のTOPIXは-10.3%と大きく下落して2018年を終了しましたが、年が明けて1月のTOPIXは+4.9%と戻しています。毎月TOPIXを始めとした海外の株式(円建て)が上がったり下がったりと、方向性のない変動が続いています。東証のETFではマーケットメイク制度が...
東京証券取引所に上場している業種別ETFであるTOPIX-17【1617~1633】(野村アセットマネジメントのNEXT FUNDS)と、基準となるTOPIX【1306】の18本のETFを比較してみました。
東証のETFではマーケットメイク制度がはじまり、流動性が向上したので業種別ETFのような「つまみ食い」投資の使い勝手もよくなっています。
TOPIX-17(業種別ETF)とは

画像元 これからは業種別投資!-ETFで実践する業種別投資法-|楽天証券
日本株(業種別)ETFとは
TOPIXの構成銘柄を業種別に区分した株価指数には、33の業種分類に基づく東証業種別株価指数があります。TOPIX-17シリーズは、投資利便性を考慮して、33業種を17業種に再編した株価指数です。
日本株(業種別)ETFはTOPIX-17の各指数への連動をめざすETFです。
これからは業種別投資!-ETFで実践する業種別投資法-|楽天証券
- 10年間リターンは10年前から現在までの累計リターンを年率換算
- わたしのインデックスの月末時点データ(配当込み)を利用して作成しています
- 配当にかかる税金、再投資による売買コストは考慮していません
過去1ヶ月の業種別リターンランキング

TOPIXの直近1ヶ月のパフォーマンスは2.6%となりました。
前回(1月)で先月唯一マイナスだった小売セクターも今回はプラスの成績となりました。
ほとんどの業種でプラスとなりましたが値動きが±1%の範囲内だった業種も多かったので、株式市場的には材料の乏しかった状況だったのかもしれません。
過去1年の業種別リターンランキング

TOPIXの過去1年間のパフォーマンスは-7.2%となりました。
電力ガスセクターの一人勝ちが続いていましたが、運輸・物流、医薬品セクターもプラス圏に浮上しています。
株価が上がるのか下がるのかはわかりませんが、左側に位置する業種が増えていくのなら、この数ヶ月の変化は何らかの転換点となっていた確認ができそうです。
過去10年の業種別リターンランキング

TOPIXの過去10年間のパフォーマンスは9.9となりました。
1ヶ月・1年とは違い多少の順位の変動こそありますが、過去10年だとランキングに大きな動きがないのが最大の特徴と言えるカテゴリです。
起点がリーマン・ショックで低迷している時期なので、今になってみると株式を保有していることで期待されるリターン(5~7%)を超過しています。
東日本大震災(2011年)がありましたので、「NEXT FUNDS 電力・ガス(TOPIX-17)上場投信 (1627)」は-2.6%という結果になっています。
電力・ガスセクターはディフェンシブ銘柄の筆頭とも言われていましたが、電力・ガスに集中投資するより広域に分散することが大事であることがわかります。
それでも電力・ガスセクターに大きく投資したい場合は、個別株ではなくTOPIX-17ETFをうまく活用して投資していくことを強く推奨します。
10年の長期で見ると電力・ガスセクターがダメに見えますが、1年という中期で見ると成績最上位というのも視点を変えればなんとやらで面白い結果です。
過去10年の業種別リスク(標準偏差)ランキング

TOPIXの標準偏差(過去10年間)は16.9%となりました。
リターンと違い標準偏差は小さいほうが優れているので、小さい順に並べています。
この標準偏差(過去10年間)ランキングは、基本的に数値が大きく変動することのないことが予想できますので非常に地味ですが、グラフを見るとどの業種がどの程度の値動きをするのかを知ることができるので投資上級者ほど見応えを感じるはずです。
それと大事なポイントとして、多くの業種を保有しているTOPIXがグラフの左側(上位側)にいることを知っていることも重要でしょう。
今回の話題に関連の強い過去記事や参考リンクなどを紹介。
株式を保有していることで期待されるリターンを5~7%程度に見積もっているのはGPIFが設定している期待リターンのデータを参考にしているからです。
GPIFとは厚生年金と国民年金の年金積立金を管理・運用するところです。GPIFが管理・運用する大半がインデックスファンドによるパッシブ運用となっているので、資料や運用報告など参考になることも多いホームページです。GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の現行の基本ポートフォリオなどの数値をまとめます。...
TOPIX-17は東証33業種からまとめられていますが、さらに3タイプに分類してみました。
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東京証券取引所は「マーケットメイク制度」がはじまりました。TOPIX-17ETFも対象なので売買における流動性が以前よりも向上しています。
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