対決 カマキリVSダンボー

S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスは2018年12月末時点のSPIVA® 日本スコアカードを公開しました。

SPIVA® 日本スコアカード(PDF)

SPIVA日本スコアカードでは、日本のアクティブファンドが対象ベンチマークに対してのパフォーマンスを評価しています。

SPIVA日本スコアカードでは、アクティブに運用されている日本の投資信託についてそれぞれのベンチマーク指数に対するパフォーマンスを 1年、3年、5年の投資期間にわたり報告します。
このスコアカードでは、815以上の日本の大型株、中型株、小型株の株式投資信託についてリターンを評価しました。
また、グローバル市場、国際市場、新興国市場、及び北米市場を投資対象とする678以上の国際株式型ファンドについてもリターンを評価しました。

SPIVA® 日本スコアカード(PDF)より引用


個人的には調査で必要となったデータの1年、3年、5年の運用期間での償還されていない本数を確認できる「ファンドの生存率」を知ることもできる(PDF資料)のが毎回発表される楽しみでもあります。

ファンドの生存率(2018年版)を確認してみると10年で多くのアクティブファンドが償還されています

毎年この時期になると、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが日本のアクティブに運用している投資信託を評価するSPIVA日本スコアカードを公開しています。「SPIVA®日本スコアカード」の2018年版が公開されましたS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスは2018年12月末時点のSPIVA® 日本スコアカードを公開しました。SPIVA® 日本スコアカード(PDF)SPIVA日本スコアカードでは、日本のアクティブファンドが対象ベンチマークに対しての...


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画像元 SPIVA® 日本スコアカード(PDF)より抜粋

「SPIVA®日本スコアカード」の2018年版でわかったこと


  • 日本の大型株ファンドの1年の投資期間では83.68%及び日本の中小型株ファンドの58.17%がそれぞれのベンチマークのリターンを下回りました。
  • 日本の大型株ファンドの過去10年の期間では63.19%及び中小型株ファンドの56.21%がそれぞれのベンチマークをアンダーパフォームしました。
  • 国際株式ファンドの1年の投資期間では84.13%がベンチマークのリターンを下回りました。
  • 国際株式ファンドの過去10年の期間では92.98%がベンチマークをアンダーパフォームしました。
  • 新興国株式ファンドの1年の投資期間では39.33%がベンチマークのリターンを下回りました。
  • 新興国株式ファンドの過去10年の期間では94.64%がベンチマークをアンダーパフォームしました。
  • 米国株式ファンドの1年の投資期間では85.38%がベンチマークのリターンを下回りました。
  • 米国株式ファンドの過去10年の期間では75.00%がベンチマークをアンダーパフォームしました。

インデックス運用とアクティブ運用の比較で目新しいものは何もありません


全体的にベンチマークに劣っているアクティブファンドの成績ですが、3年、5年の期間では日本の中小型株ファンドはベンチマークを上回るリターンを上げたファンドの本数の割合が勝っています。

新興国株式ファンドの1年でもベンチマークを上回るリターンを上げたファンドの本数の割合が勝っていますが3年以降では激減しているので、新興国株式ファンドはアクティブファンドが勝ちやすい傾向があると勘違いしないほうが良さそうです。

ベンチマークが最強で、アクティブファンドは必ず勝てないという意味ではありません。
平均的なアクティブファンドはベンチマークに劣る傾向があるということを知るのが大事なんです。

ちなみにインデックスファンドは基本的にベンチマークに100%劣ります。
それはベンチマークと連動するものの投資商品なので信託報酬といった保有コストがあるからです。
そのコスト分だけ微小ながらベンチマークに劣後します。

ただ、平均的なアクティブファンドのパフォーマンスと比較すると、インデックスファンドのほうが勝れている傾向にあるということを知るのが大事なんです。

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