
先日、eMAXIS Slimシリーズを運用している三菱UFJ国際投信がブロガーミーティングを行っていた(自分は不参加)のですが、参加した 安房さん(@an_bow)のツイートが興味深かったので書き残しておきます。
eMAXIS Slimシリーズのコンセプトが「業界最低水準の運用コストをめざし続けるインデックスファンド」ということもあり、周知の事実のような話なのですが、キチンと公式に語られていたようなので書き残しておきます。
eMAXIS Slimシリーズは業界最低水準の運用コストをめざし続けるインデックスファンド
eMAXISシリーズの基本4資産(国内外株式&債券)が業界最低水準まで信託報酬を引き下げるという報道があり注目されていましたが、「eMAXIS Slimシリーズ」として2月27日に新規設定されるファンドでの登場とプレスリリースがありました。 参考 インデックスファンド『eMAXISシリーズ』に、業界最低水準の運用コストをめざす新たな仲間、『eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)』を追加|三菱UFJ国際投信...
この一文はSlimの核心部分だな_φ(・_・ https://t.co/1sVrrBxqNu
— とよぴ~ (@toyop129) 2019年4月18日
従来のeMAXIS Slimシリーズ以外のすべての国内投資信託のコスト形態は、販売会社と運用会社の保有コストに対する報酬配分が半々もしくは販売会社優位となっています。
※他にも信託銀行にも配分がありますがそれは微小なので今回の話では除外しています
ピクテ投信投資顧問株式会社は「ピクテ・アセット・アロケーション・ファンド(1年決算型) 愛称 ノアリザーブ1年」をマネックス証券で2013年1月31日から販売されます主な内容は毎月分配型のピクテ・アセット・アロケーション・ファンドと同様だろうからこんな感じ主に世界の株式、債券、金などに分散投資市場環境に応じて資産配分を機動的に変更※ピクテ投信投資顧問株式会社より引用...
日本の投資信託は設定後の投資信託の保有コストである運用管理費用(信託報酬)を、運用会社が一方的に値下げを決定することはできません。
運用管理費用(信託報酬)を引き下げる場合は、その投資信託を商品ラインナップに入れている販売会社すべてに合意を得なければ、引き下げを実行することが出来ないのです。
そこでeMAXIS Slimシリーズは、運用会社である三菱UFJ国際投信と販売会社との契約する最初の段階で、コスト引き下げなど運用途中で起こる価格決定の権利を運用会社が握る形態になっているのです。
この条件を理解した販売会社だけが販売できるファンドになっていて、運用中に三菱UFJ国際投信が運用管理費用を引き下げたことで販売会社の取り分が下がったとしても、最初の契約の段階で書かれていたことなので文句は言えないのです。
これは、ライバル他社の信託報酬引き下げよりも決定までのスピードが圧倒的に早いのもうなずけます。
あとから運用管理費用の引き下げ発表をしても、引き下げ実施日をライバル他社よりも前倒しで早くできる理由がそこにあるのでしょう。
販売会社より運用会社のほうが立場が上にある強気の投資信託。
販売会社がeMAXIS Slimシリーズを商品ラインナップに入れないと競争力で劣ってしまうおそれを感じてしまうほどの魅力があるからこその強気の契約形態とも言えます。
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