今日は自分の今後の投資手法の重要な柱になるかも知れない好配当戦略についてです。

まずは外国株式の1年決算型(よくあるインデックスファンド)と毎月決算型の比較チャートから見てみます。

配当と無配当比較チャート

これを見ればインデックスファンドの優位性がわかります。ちなみに比較したファンドは

 ステートストリート外国株式インデックス

 グローバル株式インカム

・・・これらはカブドットコム証券でどちらもノーロードにて購入可能です。
なぜパフォーマンスが1年間と言う短期間でここまで乖離してしまうのか?そこはコストと分配金の有り無しってところです。
やはりインデックスファンドのコスト%に対してグローバル株式インカムはファンドマネージャーが銘柄組み替えや銘柄調査等をしている分だけコスト高です(%)
それと毎月支払われる分配金の額だけ確実に基準価額は目減りします。
以上の点でインデックスファンドは分配型のファンドより有利な運用方法です。
・・・ここまでなら資産運用をある程度理解している人には常識の知識でしょう。
では毎月分配型のファンドに存在価値は無いのか?無いとしたら日本で圧倒的に売れたグロソブは間違ってあそこまで売れてしまったのか?
人気があるからさらに売れると言ったバブル的な要素はあるかも知れないが売れたのには理由があるのです。
こちらはステートストリート外国株式インデックスとグローバル株式インカムの一年間の基準価額と分配金の推移です。


無配と配当比較


年間を通した利回りは

   インデックス 4.5%
   インカム -17.9%ですが

これはキャピタルゲインと言う投資の一面だけの話です。
もうひとつの面であるインカムゲインをくっつけた真の投資利回りはこうなります。

   インデックス 5.9%
   インカム 2.5%

 注)ざっくりと年間分配金×0.9(税金)で計算
こうやって見てもまだインデックスは優位に思えます。
ならば毎月分配金がでる度に再投資をすれば最強の投資法なのかと言うと分配金には税金がかかるため、その支払うコストの額だけインデックスに負けてしまいます。
そして計測した1年間は上昇相場から下降相場へ行く横ばいの年だからこそインデックスの強みが出たって話です。
チャートで見ると下降相場の時には配当型は抵抗力があるのがわかります。




   その結果、結論はこうです!
  • 毎月分配型の好配当戦略は相場が上がるも下がるもインデックスファンドに対してゆるやかな値動きをする。

  • 株式投資は伝統的にハイリスク・ハイリターンではあるが株式投資でも分配型の好配当戦略ならばミドルリスク・ミドルリターンになる!

  • 無配当のインデックスに比べればたしかに上昇相場で見劣りするが永遠の上昇相場は世界中見ても存在しない。

  • 毎月の分配金を再投資することで下降相場のプロテクター、上昇相場のアクセルとなり非常に有効な戦略になる。
   これがD-I-V指針のD「好配当戦略」です。

ちなみに実際の分配金には基準価額が購入時より損が出ている時は税がかからないので例のグローバル株式インカムを調査の初月に購入した場合だと7・8・9・10・11月は分配金がピンハネされません。

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