
かつての自分は、投資に対して根拠のない自信が「なぜか」あったので、TOPIX-ETFをタイミングを見計らっては買ったりしたものでした。
もちろん今では昔の自分が嘘のような日々を送っています。
経済の先行きなど、市場の予測を高確率で当てられる人にとっては、毎月一定金額を投資していく積立は地味で退屈なのかも知れません。明らかに景気後退だと確信している状況であれば投資資金を引き上げればいいわけです。
例えば来月の国内外株式アセットクラスは堅調で、今月に引き続き上昇という結果を予測できるとします。
こういう結果をあらかじめ知っていることが可能であれば、全力でもっともパフォーマンスが良いアセットクラスに集中投資すれば年利100%だって楽勝なのかもしれません。
でもバック・トゥ・ザ・フューチャーの未来の世界(競馬の結果を知っているのですべて当ててしまう)ではありませんので、予想の出来ない普通の人達にとっては、どのアセットクラスがいつまでに上昇するのかはわからないのですから、分散投資で保有していくことは現実的な選択肢として有効です。
それでは先程の例で今月や来月で低いパフォーマンスを記録する結果を予測される債券やREITアセットクラスなどに投資するのは無駄なのかと言うとそんな事はありません。
リスク資産に投資するのですから、価格が上がったり下がったりすることは日常です。
低いパフォーマンスの月に投資したということは単純に安く買えたことを意味します。
今日の敗者は明日の勝者と月替りで入れ替わるのですから、短期的にどのアセットクラスが一番結果が出るのかを毎回予想することは無駄に気持ちをすり減らすだけです。
もちろん、すべての人にとって自分の考えが当てはまるわけではありません。
投資して資金が大きく動くことはスリリングで楽しいですし、自分の使える資金の範囲内であればこれほど面白い遊びはないかもしません。
ただ大半の普通の生活を送っている普通の人達にとって、投資という世界は特別な才能を持っていないとお金を失って退場という変な先入観を持っていたりします。
そんな先入観をもっている人に向けて、毎月一定金額を投資していく積立は地味で退屈で最高なのです。
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