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MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス過去30年(1988年~2018年)における年次リターンとリスクがわたしのインデックスにありましたのでExcelでグラフ化してみました。

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス (ACWI) (円)|わたしのインデックス
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスとはMSCI社が提供している時価総額加重平均型の全世界株式指数です。
日本を含む先進国(24カ国)、新興国(21カ国)など、全世界(45カ国)の株式市場の大型株から中型株まで含み全世界株式市場の時価総額約85%をカバーしています。
※記事作成時時点の指数データです

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスの過去30年(1988年~2018年)のリターンとリスクはこのようになりました。
数値は配当込み (トータルリターン)となっています。指数の期待リターンではなく実績リターンの年率換算です。

リターン 6.6%
リスク  17.6%
2019年4月末時点のデータ

2019-05-26.png

グラフ内にある赤の補助線は平均リターンである6.6%
黄の補助線は1標準偏差の24.2%~-11%
緑の補助線は2標準偏差の41.8%~-28.6%

作成して気付いたこととして、過去30年の年率換算リターンが+6.6%だったとしても、6.6%近辺にリターンがもっとも集合しているわけではありません。

1標準偏差である+24.2%~-11%の範囲内で不規則に散らばっています。

だから国内外の株式インデックスファンドに投資しているから5~7%のリターンを得られるというのは期待の持ちすぎで、実際は5~7%のリターンに収まる年というのは滅多になく、リターンは上にも下にも好き放題に散らばっているのです。

そして投資していれば1標準偏差(約68%の範囲内)に収まらない年も3年に1度くらいは発生しています。

さらに長期投資になれば2標準偏差(約95%の範囲内)にすら収まらない年もたまに発生しています。

人間の感覚は身勝手なもので、2012年・2013年のように上に行き過ぎた(成績が良い)ときは、何事もなかったかのように自分の実力だと過信します。

2008年や最近では2018年末の頃のように下に行き過ぎた(成績が悪い)ときは、この世の終わりのように投資はさらに下がるから株式よりも現金という雰囲気に包まれます。

過去30年間のMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(円換算)でマイナスの成績となったのは11回。
3年に1回くらいはマイナスになるときもあるんだな…と知っておくことは大事ですし、現在資産運用していてマイナスが続いていたとしても長期的にはプラスになる可能性が高いことを理解して継続していくことも大事です。

昭和から平成、そして令和となった現在では、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(円換算)のように全世界株式を投資対象とするインデックスファンドが充実しています。

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(円換算)を投資対象とするインデックスファンドの筆頭そして「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」があります。

同じく全世界株式に投資するものとして、米国ETFのVTを投資対象とする「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」もあります。
こちらはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスをベンチマークとして全世界の大型株から中型株だけでなく小型株までもカバーしています。
リターンはほとんど変わらない僅差ですので、好みの方を選べばいいしどちらを選んでも大きな間違いはありません。

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