
東京証券取引所に上場している業種別ETFであるTOPIX-17【1617~1633】(野村アセットマネジメントのNEXT FUNDS)と、基準となるTOPIX【1306】の18本のETFを比較してみました。
7月は6月の全アセットクラスの上昇に引き続き、大きな急落もなく堅調な一ヶ月でした。
2019年7月の各アセットクラス別のパフォーマンスです。先月はすべてのアセットクラスがプラスになる珍しい1ヶ月となりましたが、7月も大きな急落もなく比較的堅調でした。各アセットクラスのパフォーマンス2019年6月2019年6月の各アセットクラス別のパフォーマンスです。6月はすべてのアセットクラスがプラスになる珍しい1ヶ月となりました。各アセットクラスのパフォーマンス2019年5月2019年5月の各アセットクラス別のパフォーマ...
東証のETFではマーケットメイク制度がはじまり、流動性が向上したので業種別ETFのような「つまみ食い」投資の使い勝手もよくなっています。
TOPIX-17(業種別ETF)とは

画像元 これからは業種別投資!-ETFで実践する業種別投資法-|楽天証券
日本株(業種別)ETFとは
TOPIXの構成銘柄を業種別に区分した株価指数には、33の業種分類に基づく東証業種別株価指数があります。TOPIX-17シリーズは、投資利便性を考慮して、33業種を17業種に再編した株価指数です。
日本株(業種別)ETFはTOPIX-17の各指数への連動をめざすETFです。
これからは業種別投資!-ETFで実践する業種別投資法-|楽天証券
- 10年間リターンは10年前から現在までの累計リターンを年率換算
- わたしのインデックスの月末時点データ(配当込み)を利用して作成しています
- 配当にかかる税金、再投資による売買コストは考慮していません
過去1ヶ月の業種別リターンランキング

TOPIXの直近1ヶ月のパフォーマンスは0.9%となりました。
ほとんどの業種で上昇した先月からの勢いは減退して、上昇した業種と下落しいた業種が半々といったところです。
最近は米国で2ヶ月債と10年債の金利が逆転したニュースを見るなど、リセッション(景気後退)を感じさせるところもあります。とは言え株価は実体経済より先行しているのもあります。
この先どのような動きになるのかはわかりませんので自分のできることに専念して、ただただ継続するのみです。
過去1年の業種別リターンランキング

TOPIXの過去1年間のパフォーマンスは-8.7%となりました。
株価は実体経済より先行していると上で書きました通り、1年くらいの中期間で見ると国内株式市場は足踏み状態しています。
永遠の強気相場なんてあるわけないので、積立投資をしている自分にとっては投資信託の口数を稼げるので種まきの時期と考えれば悪くない話です。
過去10年の業種別リターンランキング

TOPIXの過去10年間のパフォーマンスは7.2%となりました。
1ヶ月・1年とは違い多少の順位の変動こそありますが、過去10年だとランキングに大きな動きがないのが最大の特徴と言えるカテゴリです。
起点がリーマン・ショックで低迷している時期からの上昇と、最近の景気後退感も株価下落をあわせると、株式を保有していることで期待されるリターン(5~7%)になっています。
東日本大震災(2011年)がありましたので、「NEXT FUNDS 電力・ガス(TOPIX-17)上場投信 (1627)」は-3.2%という結果になっています。
電力・ガスセクターはディフェンシブ銘柄の筆頭とも言われていましたが、電力・ガスに集中投資するより広域に分散することが大事であることがわかります。
それでも電力・ガスセクターに大きく投資したい場合は、個別株ではなくTOPIX-17ETFをうまく活用して投資していくことを強く推奨します。
過去10年の業種別リスク(標準偏差)ランキング

TOPIXの標準偏差(過去10年間)は16.8%となりました。
リターンと違い標準偏差は小さいほうが優れているので、小さい順に並べています。
この標準偏差(過去10年間)ランキングは、基本的に数値が大きく変動することのないことが予想できますので非常に地味ですが、グラフを見るとどの業種がどの程度の値動きをするのかを知ることができるので投資上級者ほど見応えを感じるはずです。
それと大事なポイントとして、多くの業種を保有しているTOPIXがグラフの左側(上位側)にいることを知っていることも重要でしょう。
毎回あっても1箇所の入れ替え程度でほぼ変動のない順位です。
今回も前回に続きランキングの入れ替えがまったくないいつもの1ヶ月でした。
過去10年のシャープレシオランキング

TOPIXの過去10年間のシャープレシオは0.43となりました。
TOPIXよりシャープレシオが高い業種はいくつもありますが、TOPIXより各セクターのリスク(標準偏差)が低くシャープレシオが高い業種を絞り込むと「食品」「情報通信・サービスその他」「運輸・物流」「素材・科学」「小売」「医薬品」が選ばれています。
「商社・卸売」や「建設・資材」はシャープレシオ的に言うと、リターンは高いけれどリスク(標準偏差)もまた高いので資金効率という面ではよろしくないことになります。
今後どのような変化がおこっていくのかチェックしていきます。
今回の話題に関連の強い過去記事や参考リンクなどを紹介。
株式を保有していることで期待されるリターンを5~7%程度に見積もっているのはGPIFが設定している期待リターンのデータを参考にしているからです。
GPIFとは厚生年金と国民年金の年金積立金を管理・運用するところです。GPIFが管理・運用する大半がインデックスファンドによるパッシブ運用となっているので、資料や運用報告など参考になることも多いホームページです。GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の現行の基本ポートフォリオなどの数値をまとめます。...
TOPIX-17は東証33業種からまとめられていますが、さらに3タイプに分類してみました。
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東京証券取引所に上場している業種別ETFであるTOPIX-17【1617~1633】(野村アセットマネジメントのNEXT FUNDS)ですが、かつて東証では業種を33種に分類されて...
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