
SBI証券から「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」が2019年9月26日から新規設定されます。
プレスリリース
SBIグループとバンガード 初の共同ブランドファンド「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」募集開始(予定)のお知らせ|SBI証券
SBI証券:SBIグループとバンガードの共同ブランドファンド「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」募集開始(予定)のお知らせ|バンガード・インベストメンツ・ジャパン
「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」はS&P500指数を投資対象とする米国上場ETFの「バンガード®・S&P500 ETF」【VOO】に投資するファンド・オブ・ファンドです。
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドの概要
ファンド名 | SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド |
運用会社 | SBIアセットマネジメント株式会社 |
投資対象指数 | S&P500指数(円換算ベース) |
投資対象ETF | バンガード®・S&P500 ETF |
信託報酬 | 0.088%(委託0.022%:販売0.022%:受託0.014%:対象ETF0.03%程度) |
信託財産留保額 | なし |
信託期間 | 無期限 |
設定日 | 2019年9月26日 |
※信託報酬の配分(委託・販売・受託)について
SBIグループとバンガードの共同ブランドファンドは楽天・バンガード・ファンドより低コスト
S&P500指数に連動する国内籍のインデックスファンド、もしくは米国株式市場を投資対象とするインデックスファンドは「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」「楽天・全米株式インデックス・ファンド」「iFree S&P500 インデックス」など今までもありました。
今回の「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」が注目されるのは、やはり圧倒的な低コストでしょう。
税抜きで0.088%!
税込みで0.09264%程度!
消費税が10%増税後で0.0938%程度!
※対象ETFであるVOOには消費税がかかりません
これだけ低コストな投資信託だと、手間をかけて海外ETFに投資をする理由は資産家クラスや収入が多い富裕層くらいで、庶民クラスから中間層までのほとんどの人にとって投資信託による投資だけで済む環境が整っています。
バンガードが販売会社とタッグを組んで投資信託をリリースするのは、マネックス証券でもバンガードの海外籍投資信託をドル建てで購入できたり、セゾン投信が「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」を運用したり、楽天証券と「楽天・バンガード・ファンド」を展開したり、SBI証券でも「EXE-iシリーズ」がありました。
最近でも名称が「EXE-iつみたて」→「SBIインデックス・ファンド」となった「SBIインデックス・ファンド(愛称 雪だるま)」があって混乱しそうですが、「SBIインデックス・ファンド」はシュワブやSPDRなど複数の海外ETFを投資対象とするSBIアセットマネジメント独自のファンド・オブ・ファンズ。
今回はSBIグループとバンガードの共同ブランドファンドなので「SBIインデックス・ファンド」と似ているけれど違うようです。
いまのところ販売予定はSBI証券1社のみで、既存のライバルファンドも着実に純資産残高を大きくしているところなので、他の低コスト米国株式インデックスファンドへの影響は限定的かもしれません。
その中でも動きがありそうなのが「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の対抗引き下げでしょう。
「楽天・全米株式インデックス・ファンド」はコストの引き下げがバンガードファンドの経費率削減によるところが大きいので、「楽天・バンガード・ファンド」がもっとも影響が出てくるかもしれません。
あとは新規設定から間もない時期は相対的に純資産残高の伸びが大きいことから、指数との乖離が上にも下にも大きくブレやすいことがあります。
そのあたりも今後のチェックポイントとなりそうです。
米国株式投資をメインに考えている投資家にとって(良い意味で)悩みがひとつ増えたことになります。
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