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MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信【1550】が投資家にとって利益となる投資信託約款の変更を行いました。

ETFの投資信託約款の変更に関するお知らせ|三菱UFJ国際投信(PDF)

主な内容はこんな感じ

  • ファンド・オブ・ファンズ方式からファミリーファンド方式へ変更
  • 信託報酬の引き下げ
  • 二重課税調整措置について
  • 設定・解約の申込に係る受付日の翌営業日から当日への変更、申込不可日の削減
  • ベンチマーク名称の表記変更

ファンド・オブ・ファンズ方式からファミリーファンド方式へ変更


2019-11-25.png
画像元 三菱UFJ国際投信

MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信【1550】が新規設定される前に当時担当していた三菱UFJ証券商品企画部の代田さんに問い合わせをしたことがあります。

MAXIS海外株式(MSCIコクサイ)について聞いてきました

MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信が東証上場するのですが11月25日の上場日前にいろいろ知りたいことがあったので三菱UFJ証券 商品企画部の代田さんに質問をしてきました...


その頃「指数に投資するファンドオブファンズなのか?実物に投資するETFなのか?」を聞いたところファンド・オブ・ファンズ形態という回答をいただきました。

本ファンドは、ファンドオブファンズ形態で、 弊社で運用しております既存のマザーファンドを通じて間接的に現物株式に投資します(先物にも一部投資することがあります)。
ですからETFから直接個別銘柄や指数等に投資することはありません。
既存のマザーファンドは、時価総額も1,310億円程度(2010年8月末現在)と 大きく指数連動性も高いと考えています。

MAXIS海外株式(MSCIコクサイ)について聞いてきました(2010/11/11作成)


あれから9年。より投資家本位という意味合いもあっての変更となります。
なぜファミリーファンド方式へ変更することが投資家にとっての利益となるのかはこの先を見ればわかります。

信託報酬の引き下げ


ファンド・オブ・ファンズ方式では投資対象ファンドにも信託報酬がかかりましたが、ファミリーファンド方式では投資対象ファンドに係る信託報酬が不要です。


変更前変更後
本ETF0.15%以内
(委託0.11%・受託0.04%)
0.15%以内
(委託0.11%・受託0.04%)
投資対象ファンド-0.10%程度
実質的な負担0.15%以内0.25%程度
※信託報酬は税抜き表示
※信託報酬の配分(委託・販売・受託)について

二重課税調整措置について


2020年1月1日より、公募投資信託等を経由して支払った外国所得税額を、投資家様が受け取る分配金に対する所得税等から控除できる、二重課税調整措置が講じられます。
本ETFをファミリーファンド方式へ変更することにより当該措置の対象となります。

ETFの投資信託約款の変更に関するお知らせ|三菱UFJ国際投信(PDF)より引用



これもファンド・オブ・ファンズ方式からファミリーファンド方式に変更した恩恵です。

詳しくは日本証券業協会のリーフレット(PDF)を参照してください。ちなみに無分配なインデックスファンドやNISAのような非課税口座には関係のない話です。

いままで外国株式への投資で得た分配金には、その投資信託が外国において徴収された納税額と、国内での分配金に対する所得税等で、二重課税状態でした。
2020年1月1日から外国所得税額を考慮して所得税等が課されることとなります。

2019-11-25-2.png
画像元 投資信託等の二重課税調整制度開始のご案内|日本証券業協会(PDF)より抜粋

設定・解約の申込に係る受付日の翌営業日から当日への変更、申込不可日の削減


東京証券取引所の取引時間中であればいつでも売買が可能です。これはほとんどの人にとっては気にならない話かもしれません。

ベンチマーク名称の表記変更


ベンチマークの中身に変更はないのですが、名称が少しかわります。

変更前変更後
MSCI Kokusai Index
(MSCIコクサイ インデックス)
MSCIコクサイ・インデックス


東証のETFも使いやすくなってきた


いままで東京証券取引所の国内ETFは出来高が少ないこともあり、ETFではなく投資信託に投資したり、東証を飛び越してネット証券による海外ETFへの投資が盛んでした。

それでも東証ではETF市場の「マーケットメイク制度」を2018年に開始したり、今回のETFのように利便性の向上を推し進めてきました。

つみたてNISAをキッカケに低コストなインデックスファンドが積立投資家を中心に支持を得られていますが、ある程度以上の資金を動かす投資家にとってはETFのほうが都合がよかったり、無分配でファンドに再投資されるのではなく分配金として現金を獲得したい人(分配金でリバランスする人や生活してる人など)もいます。

MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信【1550】は資産運用で中心的なアセットクラスとなる先進国株式ですので、今回の改善でETF投資をしている人には待望の改善となっているのではないでしょうか。

三菱UFJ国際投信さん!グッジョブ!

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