引下げ 価格 プライス 値下げ

SBIアセットマネジメントが運用するSBI・先進国株式インデックス・ファンド【愛称:雪だるま(先進国株式)】が2020年2月13日より逓減型信託報酬制を導入するとのプレスリリースがありました。

逓減型信託報酬制導入のお知らせ SBI・先進国株式インデックス・ファンド/愛称:雪だるま(先進国株式)|SBIアセットマネジメント

当ファンドは2018年1月に設定しておりますが、お客さまの中長期的な資産形成に資するため、商品性向上の一環として、純資産残高区分に応じた逓減型信託報酬制の導入を行うことといたしました。
なお、当ファンドが投資する投資対象ファンド組入比率の見直しも併せて実施するため当ファンドの実質的な負担は次のとおりとなります。

逓減型信託報酬制導入のお知らせ SBI・先進国株式インデックス・ファンド/愛称:雪だるま(先進国株式)|SBIアセットマネジメントより引用



(変更前)
純資産残高区分信託報酬投資対象ファンドの信託報酬実質的な負担
一律0.0682%0.0345%程度0.10270%程度

(変更後)
純資産残高信託報酬投資対象ファンドの信託報酬実質的な負担
500億円未満の部分0.0682%0.0340%程度0.10220%程度
500億円以上1,000億円未満の部分0.06512%0.0340%程度0.09912%程度
1,000憶円以上の部分0.06149%0.0340%程度0.09549%程度

逓減(ていげん)型信託報酬制とは、純資産残高が一定金額に到達すると超えた部分に対して信託報酬を引き下げる仕組みです。

eMAXISシリーズの「受益者還元型」の信託報酬と同じ仕組みとなります。
「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」が500億円突破にともない500億円以上の部分が引き下げられたこともあります。

受益者還元型信託報酬や逓減型信託報酬制は、他社ファンドの引き下げによる対抗値下げよりも、目線が顧客(投資家)側に向かっているのでWin-Winの関係であり、実際に還元されるときにはファンドが育った実感もあり嬉しいものがあります。

ただ・・・プレスリリースの発表に嘘偽りはないのですが、逓減型信託報酬制が発動する500億円以上1,000億円未満に到達するにはまだまだ歳月がかかるのかなと。

どちらかというと、投資対象ファンド組入比率の見直しも実施したことによる税込みでの現状最安値ファンドになったことのプレスリリースといった話です。

ただしこれはSBIアセットマネジメント側の引き下げによる還元とは違い、ポートフォリオの変更(低コスト海外ETFの比率を上げた)のよる引き下げ手法となりますので、ベンチマークと資産配分との乖離をリバランスした結果なのか、信託報酬を引き下げたいがためのポートフォリオ変更なのかをキチンと見極めないとインデックス・ファンドと名称がついているが実際はインデックスファンドと似て非なるものとなる危険性を秘めている感じもします。

スポンサーリンク

関連コンテンツ