
野村アセットマネジメントから信託報酬が無料(2030年12月31日まで)、0円というインデックスファンドが登場しました。いままで低コスト化に進んできたインデックスファンド界隈でしたが、ついに0円とは…ただいくつかのカラクリはありますので誰でもというわけではありません。
つみたてNISA新商品のお知らせ「野村スリーゼロ先進国株式投信」|野村證券
野村スリーゼロ 先進国株式投信|野村證券(PDF)
設定日:2020年3月16日
信託報酬:2030年12月31日まで無料・以降は0.10%(税抜)以内の率とするものとし、同種ファンドにおける業界最低水準を目指す
ベンチマーク:MSCI-KOKUSAI指数(円換算ベース・為替ヘッジなし)
マザーファンド:外国株式MSCI-KOKUSAIマザーファンド
販売手数料:なし
信託財産留保額:なし
決算日:12月20日
国内の投資信託は信託報酬(運用管理費用)と呼ばれる保有コストを、委託会社・販売会社・受託会社の3社がそれぞれの比率で受け取ります。
その3社をすべて野村グループにすることで無料化を実現しています。
もしも販売会社を多く抱えるインデックスファンドであれば、信託報酬の引き下げをする際に販売会社の1社1社から賛同を得ないと実行できないので1社(グループ会社)で完結するというのは決断がスピーディーになるというメリットもあります。
そのデメリットとして販路が野村證券のオンラインサービスしかないところ。
この「野村スリーゼロ先進国株式投信」に投資するには、ネット証券を普段から活用してこのブログを多く見てくれている投資家にとって口座開設しないと購入できないというところでしょう。
それと野村グループの低コストインデックスファンドは過去にも挑戦してきた歴史はありますが、ニーズを掴みきれていない印象もあります。
過去には野村ホールディングスの100%子会社であるインターネット専業のジョインベスト証券が存在していました。
野村という名称を外してまで攻めてきた「ジョインベスト証券」でしたが、結局は「野村ジョイ」になり儲けの少ない低コストファンドの取り扱い停止という改悪がありました。
野村グループが業界最低水準を目指すと言うと個人的には「ジョインベスト証券」のことを思い出してしまいますので「野村スリーゼロ先進国株式投信」が魅力的であっても永続的に大丈夫なのか?と考えると少し不安なところもあるのではないか?と気にしてしまいます。
「野村スリーゼロ先進国株式投信」は「つみたてNISA新商品」とあるので積立専用ファンドなのですが、積立専用ファンドの野村アセットマネジメントの外国株式インデックスファンドと言えば「野村つみたて外国株投信」がすでに商品化されています。
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こちらは新興国株式を含む外国株式インデックスファンドですが、新商品・新サービスをはじめる費用があるのなら、こちらをブラッシュアップしてくれたほうが嬉しかったかなというのが正直な感想です。
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