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松井証券は、2020年4月1日より投資信託を松井証券で保有しているだけで、保有コストである信託報酬における販売会社の取り分の一部を現金還元して口座に入金する「投信毎月現金還元サービス」を開始します。

日本初!信託報酬を還元する「投信毎月現金還元サービス」開始のお知らせ|松井証券

本サービスでは、当社が受け取る信託報酬の上限を0.3%(※2)(税抜)とし、それを上回る部分については全額をお客様に現金還元します。
投信残高に応じて毎月現金が還元されるサービスは日本初となります。
さらに、その還元額は、他の大手オンライン証券が実施しているポイント還元策と比較しても大きな額になります。
詳しくは下図で、「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」を例に説明します。

日本初!信託報酬を還元する「投信毎月現金還元サービス」開始のお知らせ|松井証券より引用


投信毎月現金還元サービス
画像元 松井証券

松井証券の口座をもっている投資家は一切手続きをすることなく、取り扱う投資信託1,240本のうち7割超となる905本が該当するようです。(2020年3月31日記事作成時点)

いままでの信託報酬の還元策と言えば、各社のポイントサービスがありました。
これを現金として、しかも毎月口座に入金されるのは聞いたことも想像したこともありません。

仕組みは「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」を例にした図のように、松井証券は0.3%以上の費用はいただきません!残りはすべて投資家に還元します!と宣言しているようなものです。

いままでにないサービスなだけに、SBI証券や楽天証券などのネット証券でも同様のサービスを打って出るのかは全くもって未定です。

還元するポイントが充実されるなどの対策がされるかもしれません。

今まで投資信託を低コスト化すると言ったら、投資信託を設定・運用している運用会社がすべての販売会社に報酬の変更の申し出をして賛同を得ないと低コスト化が実現できませんでした。

今回は投資信託を取り扱い販売している販売会社の松井証券が、自ら必要以上に受け取った報酬を投資家で全額還元するという今までにない発想です。

もちろん、最近のインデックスファンドのような超低コスト化された投資信託では、信託報酬における販売会社の取り分が0.3%もないような投資信託が登場しているので、それらに投資しているインデックス投資家には恩恵はありませんが、取扱投資信託1,240本のうち7割超となる905本が該当する今回の決断は素晴らしいの一言です!

最近は新型コロナウイルスの影響で、含み益が少なくなっている投資家も多くなり最新の低コスト化されたインデックスファンドへの乗り換え話も見るようになりましたが、「投信毎月現金還元サービス」のようなサービスがあることで乗り換えなくても気にはならない程度にコスト差が少なくなることは嬉しいですね(^^)

一時期、金融庁の指導のもと「フィデューシャリー・デューティー(顧客本位の業務運営)」という概念が巻き起こり、投信業界各所で宣言されてきました。

インデックス投資をするインデックスファンドでも議決権を行使したり、毎月分配型投資信託が見直されたり、トータルリターンが見やすくなったり、信託報酬の引き下げを実施したりと。

今回の松井証券の「投信毎月現金還元サービス」も顧客本位のサービスなので、プレスリリースには何も書かれていませんがフィデューシャリー・デューティー宣言の実現と言えそうです。

松井証券グッジョブ!

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