
数年間投資してきて上がって下がって元通りという投資信託は、以前から積立投資をしてきた長期投資家にとって無駄な期間だったのかと言うと「そうではありません」という話。
2017年5月9日に10000円で設定されたeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は、今回のコロナショックで最大で9000円くらいまで下落して、記事作成時点の現在は3年前の投資信託設定時の10000円程度で推移しています。
数年経って基準価額が元通りでも無駄ではありません。
投資期間が長ければ長いほど、下落や停滞している期間があればあるほど、次に来る上昇機は大きく飛躍するものです。
毎月一定金額の積立投信なら、ドルコスト平均法で平均取得単価が下がるから・・・というテクニカルな話題とも違う話です。

画像元 eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 三菱UFJ国際投信
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)をはじめとしたeMAXISシリーズは設定時から現在まで分配金を出したことがありません。
株式から生まれる配当、債券から生まれる金利、REIT(不動産投資信託)から生まれるテナント料や家賃収入・・・そのような保有していることで発生する世界中の株式・債券・不動産のインカム収益は分配金として吐き出されることなくファンド内で再投資されて蓄積されていきます。
2017年5月9日に10000円で設定されたeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)が3年経過した現在でも基準価額が10000円だったとしても3年間にわたる世界中の株式・債券・不動産のインカム収益は蓄積されているので、見た目には同じ10000円のeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)ですが、設定時と現在ではファンドの基準価額が上昇していくときのエネルギーが違います。
もちろん投資信託の設定が古ければ古いほどこういうケースになるということはなく、短期売買に向いているレバレッジ・ベア型の投資信託はダメです。
そしてインデックスファンドでも、できるだけ保有コストである信託報酬が低ければ低いほうが、再投資されていくインカム収益の蓄積とコストとの差額が大きくなるのでより良いでしょう。
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