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ニッセイアセットマネジメントから<購入・換金手数料なし>ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)が6月29日に新規設定されます。

世界株式を投資対象とする低コスト(信託報酬は税抜きで0.104%)なインデックスファンドは、「eMAXIS Slimシリーズ」や「たわらノーロード」など他社でもリリースされていますが、<購入・換金手数料なし>ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)は国別の割合の決定方法が時価総額比率ではなく経済規模を表す指標の名目GDP(国内総生産)となっているのが最大の特徴です。

<購入・換金手数料なし> ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)の設定について|ニッセイアセットマネジメント(PDF)
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画像元 <購入・換金手数料なし> ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)の設定について|ニッセイアセットマネジメント(PDF)より抜粋

名目GDP総額比率と時価総額割合を資料から見比べてみると、新興国株式の比率に大きな違いがあります。

個別株式に例えて書くなら、「株価に応じて全部買う」のか「BPS(1株当たり純資産)に応じて全部買う」くらいの違いがあります。

そう見方を変えてみると、 <購入・換金手数料なし> ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)は高い価格の投資対象を少なく購入して安い価格の投資対象を多く買うバリュー投資的なアクティブ部分も感じ取れます。
※先進国や新興国の内部については国別の時価総額比率です

過去に世界経済インデックスファンドについて書いたときに

バランスファンドを不特定多数に販売するのですから『これこそは!』って資産配分はなかなか難しい
ならばこんな新設ファンドはいかがでしょうか?

世界株式インデックスファンド
世界債券インデックスファンド
世界債券インデックスファンド(為替ヘッジ型)

世界経済インデックスファンドに株式シフトと債券シフト型が登場| 2013/10/19作成


なんてことを書いたのですが、理想としていた1つの「世界株式インデックスファンド」がまさに今回のファンドそのもので「三井住友トラスト・アセットマネジメント」ではなく「ニッセイアセットマネジメント」がリリースしてきたのはちょっと意外です。

プレスリリース(PDF)を見るとベンチマークについて書かれていません。
国内株式、先進国株式(除く日本)、新興国株式への基本投資割合は、名目GDP(国内総生産)総額の比率に基づき決定します。以上のことは確認できないので、名目GDP比率を参考指標にした株式バランスファンドって感じ!?

良い面で書くとベンチマークの使用料金が発生しないので投資家が支払う費用が安く済むでしょうし、悪い面で書くとキチンと連動できない場面があっても投資家側から確認することが不可能です。

【ファンド名】 <購入・換金手数料なし>ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)
【運用会社】 ニッセイアセットマネジメント
【対象指数】 ?国内株式、先進国株式(除く日本)、新興国株式への基本投資割合は、名目GDP(国内総生産)総額の比率に基づき決定
【信託財産留保額】 なし
【信託期間】 無期限
【決算日】 11月20日(休業日の場合は翌営業日)
【設定日】 2020年6月29日
【信託報酬】 0.104%(委託0.042%・販売0.042%・受託0.020%)
※信託報酬は税抜き表示
※信託報酬の配分(委託・販売・受託)について

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