全体的に見て海外ファンドについてよくまとめられた感じで好感の持てるまじめな一冊です。
そして「はじめに」に書いてありますが海外投資信託にスポットをあてメリット、デメリット、注意点についてまとめられた一冊であるので国内投資信託については一切触れていません。
別に大々的に国内を批判しているわけでもなく海外に的を絞っているところは潔いです。
全部で5章の構成になっているけれど基本的には初心者向けであったり高齢者向けであったりします。

読み終えて思った部分で第2章にアクティブ運用インデックス運用(P.63)がありますが結論でインデックス運用の方が有利に至ります。
だけど第3章でさまざまな海外投資信託の種類に入りますがMSCIコクサイ指数に連動したインデックスファンドが無いのが気になるところです。
新興国ファンド寄りな内容に見えなくもないですが今後のオススメファンドとして中国をはじめとしたエマージングファンドはどうかなとも思います。
リスクの面もしっかり説明されているけれどコストの面でも考慮して先進国と新興国の資産配分も必要な知識になってくるでしょう。

実は最後まで読み終えて一番、興味深かったのが最終章の詐欺の話などです。
海外投資信託がメジャーになるまではこんな変な儲け話もチラホラするんだろうな・・・と感慨深くなります。
銀行窓口でノーロードの海外インデックスファンドが販売されればそんな輩は淘汰される気もするけれど自ら儲けを減らす行為をするはずがないと思うし詐欺的商法は今後も変わらず存在すると思うので自衛しかないですね?
健全なマーケット感覚の養い方(P.190)は大切な話です。



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海外投資信託の選び方・買い方-アメリカ・中国・インド・・・成長する世界に1万円から投資-海外投資信託の選び方・買い方-アメリカ・中国・インド・・・成長する世界に1万円から投資-
(2007/12/25)
鈴木 雅光

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