個人的には株をはじめる投資家にはいくつか学ばなければならない科目があると思う。

ひとつは会計の初歩的な知識
ひとつは会計を基にした証券分析
ひとつは行動ファイナンスに代表されるメンタル面
ひとつは証券の歴史

この本は株の歴史そのものである。
ほかの誰もが薦める良書でもチューリップバブル、南海バブル、
世界恐慌、ニフティフィフティ、日本の土地バブル、ITバブル…
あたりは紹介もあるし説明もある。
ただこの本の素晴らしいところはその背景、日本とアメリカの違いなど
最後にすすむにつれて会社はどうなるのか?社会はどうなるのか?と
株式会社の欠陥、ミルの主張からは遠くはなれた現在のギャンブルとなった
証券市場の指摘など読み応えがあります。
ただこの本は誰でも読むべきかと言うとそうとは限らない。
なぜなら株についてある程度、予備知識がないとまるで内容が理解できないからだ。
何も株の予備知識なしでこの本を読むのなら星1つ
株について一通り学んだうえで読むなら星5つ
自分自身この本は満点の内容なのは間違いないけれど
もしも2年前の自分がこの本を読んでいても何も響かない。
そもそも書いてある内容についていけないと思う。そんな一冊でしょう。



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