よくありがちな勘違い

タックス・ヘィヴン。実は・・・

この制度、日本の個人投資家さん達、使っている、知っている、関心あるのかなと丁度、思っていたところだったんですよ。日本にもあるんですよ！タックス・ヘィヴンのリヒテンシュタインへ脱税目的で銀行口座を開設、カネを隠したドイツ人が独政府の摘発を受ける胡散臭い事件がありましたが、日本政府が日本人に日本国内で合法的に認めている節税、非課税の強力資産運用ツール、その名は「確定拠出年金（４０１K、DC)」！
短所は
１．特別法人税1.173％の課税凍結解除があるか、ないか。
２．６０歳まで解約不可。

長所は
１．掛金（投信購入代金）全額所得控除。生保、損保の掛金のように（ただし、これらは各５万円まで）。節税による実質手取り所得のアップ
２．運用期間中の売却益、配当に非課税
３．６０歳以降の給付時、退職金、年金扱いで非課税
短所１．が今後、どうなるかがカギですが、長所１～３．は効果絶大です。外債、外貨MMF、FXの為替差益非課税枠に比べれば巨大です。
　例えば、今、２５歳の人が毎月２．５万円で６０歳まで３５年間運用。掛金合計（投資元本）は１０５０万円。
１．４０１Kの場合、年利回り５％、１０５０万円→２８５２万円で退職金、年金非課税枠を使って課税されず。まるまる手元に。
２．証券、銀行等で一般販売なら、年利回り５．７％、１０５０万円→３３４１万円。キャピタルゲインに２０％課税後、２８８２万円
つまり、４０１Kを使えば、０．７％利回りが低くても同等の運用効果。或いは、全く同じ投信を使って、運用コスト（信託報酬手数料）を０．７％下げて、利回りを０．７％上昇させたとも言える。
　米国では普及しているこの制度、年金が崩壊している日本でも、まともな意味で、特別法人税は撤廃した上で普及してほしいものです。
　因みにヘィヴン、独逸語の影響も受けているみたいですね。”ｆ”が”ｖ”に換った？
Hafen[hfnハーフェン](男性名詞)
〔(単数の２格)‐s/(複数の１・２・３・４格)Häfen〕
【１】港((英)harbor)
【２】〔複数なし〕安らぎの場；避難所；目的地

信託報酬手数料だけじゃなく・・・

　やはり税金も重要ですよ、ホント。例えば、証券会社の一般販売でインデックスファンドを積立て、インデックスファンドに含み益があれば、課税後に減額されてETFへリレー投資となります。これも４０１Kの場合、途中の売却益が非課税で他のアセットへ丸々、リレーされるんです。
>コストを下げれば手取りのリターンが上がる・・・。
>投資家を目指すのならばセコい考えではなく大切な話です
先のシュミレーションでは、同じ投信使って運用しても、無税（４０１K）では実質、信託報酬手数料０．７％下げる効果がありました。拠出額、運用期間によっては１％くらい下げる効果もあります。その４０１K用と一般販売用の同じ投信の信託報酬手数料ですが、住信マイセレクション７５を例にとると、
一般の７５→０．７２４５％
個人型、中小企業向け？のDC75→０．３３６％
大企業向けのS75→０．２１％
恐らく、非課税効果とこれら４０１K向け信託報酬手数料差の効果を合わせると信託報酬手数料削減効果は１％以上？
　逆に課税の悪い例は、雑所得のFX！主婦が確定申告でガッポリ、税金取られた挙げ句の果、夫の扶養控除をはずれ、その他のコストが上昇。トータルでは損だったなんて例も。
　日本株テンコ盛運用、勢いでF.I.達成しましたけど、あの’塩爺減税特例・１千万円非課税枠’も一部、使わせて貰いました。３～９倍の利益に１０％、２０％課税されるのと、丸々、非課税で手元に残るのとでは・・・。ここから先は、銘柄選びの日本株テンコ盛運用でもなく、インデックスブロガーの’信託報酬手数料に基づくインデックスファンド、ETF選択’とも少し異なる、

”合法的脱税”

作戦で相場に臨みます（笑）！
　

NightWalkerさんと

完全に波長があってますね（笑）。STAM J-REITの話が出て、タックス・ヘィブンの話しが間に挟まったところに、今度の麻生さんの減税、節税枠の話。できれば、配当だけじゃなく、塩爺級の例の「１千万円非課税枠特例」で株式売却益がいくらあっても０％をお願いしたいですね！