前回の記事ETFvsインデックスファンドの続きです

今回は比較し易くするために海外ETF(VTIとIVV)ではなく直感的に親しみやすいTOPIXで調べて見ます

ベンチマークであるTOPIX指数そのもの
TOPIX連動ETFである1306
投資信託を代表してSTAM TOPIXインデックス・オープン

スタートをSTAMの販売日である2008年1月9日にして今朝10月3日終値までの期間を取ります(ホントはもっと長期で比べて見たかったが・・・)


その結果はコチラ


STAM1306TOPIX
2008/01/0910,0001,4411424.29
2008/10/037,4791,0631047.97
パフォーマンス(%)74.8%73.8%73.6%
指数との差1.2%0.2%0

こんな感じになりました

何故に一番の高コストであるSTAM TOPIXインデックス・オープンが一番アウトパフォームしてしまったのか?
インデックスファンドは通常、指数に連動するファンドです。そして低コストとは言え信託報酬の分だけ微妙にベンチマークから負けるのが普通です。それは投資信託であろうが上場投資信託(ETF)であろうが同じなはずで・・・だからこそその確実に支払うコストをなるべく支払わないように無駄のないファンドを探したり自分なりの答えを選択し購入・保有するのです

それではもう一回繰り返すけれど何故に一番の高コストであるSTAM TOPIXインデックス・オープンが一番アウトパフォームしてしまったのか?

5月に第1期運用報告書を提出しているのでそちらの5~7ページを参照(PDFファイルです)

そこの大事な部分を引っこ抜いてくると
STAM TOPIXのパフォーマンス
・・・とあります。信託報酬で▲0.2%アンダーパフォームしているが配当金要因で+1.0%アウトパフォーム・・・差し引きで0.8%ベンチマークより良い成績を叩き出しています

自分が思うにSTAMはTOPIX(配当込み)のファンドで今後も分配金を出さないのではないでしょうか?
TOPIX(配当込み)をベンチマークにしているなんてホームページにもモーニングスターにも書いてないけれど確信を持ってそんな感じがします
配当金要因で1%も基準価額に上乗せしておいて分配金が支払われるわけがないかな・・・と

無分配ファンド仮説のまま計算するとSTAM TOPIXインデックス・オープンのトータルコストは信託報酬及び監査報酬(税込) 0.48%のまま変わりません

そしてもうひと要因として信託財産留保額 0.05%が長期運用ではウハウハモードに突入させてくれます(基準価額に勝手に上乗せなので無税)
5月の第1期運用報告書では0.8%指数からアウトパフォームでしたが10月の今朝現在では1.2%と・・・複利の速度で差が開いて行く様な感じです

米国と違いETFに分配金再投資プログラムが存在しない以上は手動で積み上がった時点で同ファンドの再投資を実行すればOKですがその期間は複利ではなく単利化してしまうし分配金に受け取りに税コストありますし面倒臭い

面倒臭いなら単利のまま受け取れるからまだ良いです。インデックスブログ界のスターである水瀬さんでもうわぁ~やってもうた…。 をしてしまうヒューマンエラーも可能性としては残ります

だからETFが資産運用に勝れた商品なのは間違いないのだけれどTOPIX(配当込み)連動ETFが前回の記事の最後に書いたETFの望みたいカタチなのです。TOPIXに限らず東証REIT指数でもMSCIコクサイ指数でも(配当込み)って意味です

※1306やETF全般の批判記事ではなくひとつの考え方です。自分も1306をガッチリ保有している身ですので(笑)

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