まずは「心の平静について」から
『われわれが苦しむのは環境が悪いのではなく、われわれ自身が悪いのである。』
『財産を持たないほうが、失うよりもどれほど苦痛が軽いか。』
『財産はどの程度がいちばん良いかというに、貧に落ちることもなく
さりとて貧から遠く離れていることもない、というところである。』
最後に「幸福な人生について」の言葉から
『人目を引くものや、人の足を止めさせるものや互いに夢中となって見せ合うような代物は、
外見だけは立派でも、内側は貧弱なものである』
『哲学者が財産を軽んずべきだと言うのは、それを持ってはならぬ、というのではなく、それに心を動かされずに持て、ということ』
『賢者は財産を愛するのではなく、あったほうがよいと思うだけである。
財産を心の中まで受け入れるのではなく、ただ屋敷内に受け入れるだけである。
所有した財産も投げ捨てるわけではなく、これを保持して自分の徳に役立つ一層大きな材料に使おうと望むのである』
惑る人々は財産を手にしても欲に囚われて何の価値も生み出さない嗜好品などの消費へと向かうが
賢者なら、それをより大切で価値のある投資に向かうのかな?・・・と
その大切なこととは「学ぶべきこと」であったり現在を生きる「時間」であったりするのだろう。
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