PER・PBR・ROEと来て今回は配当利回り・・・それと国債の金利もグラフ化してみます
片方だけを見てもわからないことが違う面から見ると違って見えるかも?ってことです
「急がば回れ」・・・株式投資と極めたいのなら債券の金利や価格を知ると視野が拡がるかもしれませんよ?
世界初の麻酔手術を成功させた華岡青洲(はなおかせいしゅう)も
疾病を救おうとするなら、内科・外科の両方に通じていなければならない。
その方法に今も昔もない。ただその知識を実践していくのみだ。
と言います。外科も内科も極めた華岡青洲
派手な外科は株式投資
地味な内科は債券投資
そんな風にそれぞれを考えている自分がいます
最近の自由市場主義の下で証券化商品が増えすぎて投資そのものが派手に向かっていく中で
最近の自分にとって一番興味があるのが一番地味な債券なんです・・・。
それでは配当利回りから
単純平均利回りと加重平均利回りさらには無配当企業を除いた有配会社平均利回りの3つを比較♪
どれを重視するかは投資家それぞれでしょうが自分はとりあえず世界基準である加重平均に注目して次からのグラフでも使用していきます
次に最近の債券利回りを見るためにイールドカーブです
フラットでも逆イールドでもなく基本的なカーブを描いています
イールドカーブの左側の短期金利は日銀など(たまに政府が横槍も?)の機関が決定します
そして10年や20年・・・と長期金利については投資家のマインド・・・マーケットが金利や債券価格などを決定していきます
だから日銀の金利の誘導の仕方によってはいろんなカーブが描かれます
参考図書
![]() | 債券の基本とカラクリがよ~くわかる本 (2008/04) 久保田 博幸 商品詳細を見る |
それぞれを見ても何なのでこちらのサイトから10年国債平均利回りの時系列データを拾ったのでTOPIXの加重平均利回りと重ねてみます
どうですか?2008年1月の暴落によって長く続いた配当利回りと国債の利回りがついに逆転しました
考えようによってはここから株式投資のうまみが出てきたとも言えます
※その後も08年は右肩下がりで株価は落ちていきますが

おまけに株式益回りも含めたグラフはこちら
今現在こんなグラフを見ても誰も関心がないと思うので今のうちに書きますが上昇を続ける青色の線(金利10年債)が下降してきたオレンジ色の線(株式益回り)をぶち抜いてしまったら株式投資からは全力で逃げるのをオススメします
その頃の本屋には「年利30%の投資術」やら「1億円の投資法」なんて派手な表紙が平積みされているでしょうし個人向け国債の利回り4~5%を買う奴は頭がいかれたのか?って余計な心配されている時代です
ところで最初の配当利回りグラフを見て「なんで日本の株式配当は低いの?」って思いませんでしたか?
株価が高すぎた?
企業の利益が少なかった?
配当性向が低すぎた?
過去の自分は米国などの外国を比べて当然そう思いましたが日銀のゼロ金利政策による世界と比較して国債の超低金利なんかを眺めて見ることでどこか納得はしないけれど理解ができた感じです
ゼロ金利解除したこれからの日本の金利や配当に注目したいし世界がゼロ金利政策に向かうことによる日本の債券利回りの影響も非常に興味深いです
ここまで債券を書いてみて見えてきたことは「今は債券投資の必要がない」ってオチです(笑)
去年末からいろいろ調べてそれかよ!!って感じですが債券のことをいろいろ調べて見た結果
「今は債券投資の必要がない」って思えたのが最大の収穫なんです
これは単純に大人の投資入門―真剣に将来を考える人だけに教える「自力年金運用法」や超簡単 お金の運用術 (朝日新書)にあるような国内外の株式全力投資と形は同じなのですが中身はまったく違う発想から来た結論です
※数年後の自分は株式全力投資から脱却すると思います
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