君が、この一回かぎりの人生において、
様々な人々と巡り会い、様々な運命が与えられ、
その人生を精一杯に生きていく。
そして、いつか、その人生の終わりがやってくる。

その人生の最期のとき、
不思議な人物が、君の側に現れる。
そして、その人物は、
君に対して、こう問いかける。

「いま、一つの人生を終えようとしている、おまえ。
もし、おまえが、この人生とまったく同じ人生を、
もう一度生きよと問われたならば、
然(しか)り、と答えることができるか。

いや、さらに、
もし、おまえがこの人生とまったく同じ人生を、
何度も、何度も、永遠に生きよと問われたならば、
然り、と答えることができるか。

その永劫に回帰する人生を、
喜んで受け入れることができるか」

その不思議な人物は、
君に対して、そう問いかける。

永劫回帰 フリードリッヒ・ニーチェ

こんな問いかけに躊躇せずに然(しか)り、と答えることができるひとはいないのではないかな?・・・そう思えます
例えば産まれてから死ぬまで失敗のない完璧な人生を送れるとする。それでもまったく同じ人生を、もう一度生きよと問われたら・・・おそらくその完璧な人生を送った人は違う人生を求めるでしょう?

ただ、「一回かぎりの人生を精一杯に生きていく」これは誰にでもできるしこれを実践していくのみです

もう少し現実的な話をすれば

「たった一度の今日と言う日を毎日精一杯に生きていく」こんな答えしか自分には出せません

ニーチェの永劫回帰のようにはなれませんが人生にはいろいろな選択肢があって今の自分に辿り着いています
その選ばなかった人生を求めたって過去の自分には戻れないし今日を精一杯生きていくのみです

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