先進国イールドカーブ　2009/07/04

これは意味深いディスカッションですね？

バフェットのように株１００％⇔債券１００％（ホントかどうかは知りませんが）のアセットローテーションまで踏み込むか、それともＴＡＡ？、ＳＡＡ？で株７０％：債券３０％⇔株３０％：債券７０％なんて程度にするかは、人それぞれとしても、行き着く先は、結局、「インデックス・長期分散投資の根幹理論」、

正規分布（±２σ以内）か、それともベキ分布（±３σ、±４σ、±５σ・・・）か

ということでしょう。この大暴落、下げ相場で”皆”が口には出さないが、心の奥底では疑念を感じていること（↓、一部抜粋）。
http://blog.livedoor.jp/tsurao/archives/1105596.html
http://blog.livedoor.jp/tsurao/archives/1103445.html#comments

以前のエントリーでも書かせていただきましたが、最近の長期分散投資推奨論の中で気になっているのは、あまりにも正規分布・平均・標準偏差・±2σを簡単に当たり前の前提として話をしすぎていると感じています。初心者向けなので簡単に説明したいということは分かります。リスクを数値化して伝えたいということも良く分かります。ほとんどの人は善意から投資のリスクとリターンを説明使用としていることも分かっています。でも、・・・善意だからこそタチが悪い面があるようにも思うのです。右も左も分からない初心者が「株式リターンは正規分布します」と書かれているのを読んで信じてしまうかもしれません。その結果、投資を開始して数年後に・・・痛い目にあってしまうかもしれません。そう考えると、善意からの行為とは言え、初心者に(正規分布でも95%の確率しかない)±2σの最大損失はもとより、正規分布前提のリスクを信じさせてしまうのはよろしくないのではないでしょうか。（抜粋終わり）

http://toyop129.blog48.fc2.com/blog-entry-601.html
（コメント欄、一部抜粋）

＞Werder Bremen　wrote
これをインデックス投資ナイトで、講演者のカンチュンドさん、竹川さん、内藤さんに向かって、「－３σだよ～、正規分布ではなくベキ分布じゃないの～」と、とよぴーさんに言って貰ったら、イラク人記者と同じ英雄！拍手喝采です（笑）！

とよぴーさんの返信
＞Werder Bremenさん
期待しないでください（笑）自分も含めてチケットを買って集まった人達でしょうから大きな声では言いませんよ？ 小さな声では聞いてみようかな？（笑）

その他、モンチさんもイールドカーブのネタ、取り上げています（↓）。
http://m0nch1.blog.shinobi.jp/Entry/478/

今回の質問者、水瀬さんのブログでも過去話題になっていたようです（０７年０１月末、本文及びコメント欄抜粋、↓）。
http://randomwalker.blog19.fc2.com/blog-entry-402.html

標準偏差の2倍をみておけば、起こりうる可能性の95.4％をカバーでき、投資結果の範囲としては大体OKだろうということになっているそうです。期待リターン6.28％－（標準偏差15.38％×2）＝－24.48％…最大損失ということは、起こりうる“超”最悪のケースでも、1年でマイナス24.48％で収まるということになります。・・・大金と言えば大金ですが、これくらいの最大損失を覚悟してさえいれば、あとは安心してぐっすり眠れるというわけです。

（アルビレオさんのコメント抜粋）
まあ、モダンポートフォリオ理論は「値動きのばらつき(リスク)は期待リターン曲線(年率○%複利の放物線)を中心にほぼ正規分布する」というモデルが成り立つという仮定が根幹にあるため、そのモデルが未来永劫通用するのかという点で多少のうさんくささを私は感じています。
「他の屁理屈に比べれば最も信頼できるが、しょせんは屁理屈なので信用しすぎるとバカを見る」ってところですね（抜粋、終わり）

(文字数超過につき続く）

これは意味深いディスカッションですね？の続き

(続き）
大暴落後、０９年２月初旬、水瀬さんの記事（本文、抜粋、↓）
http://randomwalker.blog19.fc2.com/blog-entry-994.html

今のポートフォリオにそれほど不満はないが、心底では、期待リターンを多少下げてでも、リスクを下げたいと思っている（抜粋終わり）。

そして連載シリーズ、「ちょっと投資心をくすぐるドルコスト平均法」によると、以前は”円ＭＭＦ”をポートフォリオに全く組み込んでいなかったのに最近、円ＭＭＦを多少なりとも購入している由。

「正規分布を前提にしていたが、どうやら、もしかするとべき分布も・・・？」と疑念が生じたからこその、このような投資行動を取られたのではと推測しています。こう言うと語弊があるかもしれませんが、水瀬さん、一人を個人攻撃しようとしているのではありませんよ。現代ポートフォリオ理論の提唱者、マーコウィッツ教授の問題だけでもなく、山崎氏、内藤氏、カンチュンド氏等々、専門家、評論家だけに落ち度があるとは思っていません。

吊られた男さん、とよぴーさん、モンチさん、小生も、水瀬さんですら、その他、多くのこのブログの読者様、皆の心の奥底にある

”疑念”？

このアンタッチャブルな話題を避けているから、いつまで経っても、「インデックス分散投資してもこの暴落で滅茶苦茶、下がったじゃないか！」「否、思ったほど下げていない！」「うるさい、馬鹿野郎！」「何を言うんだ、戯け者！」の感情論に終始するのでしょうね。インデックス分散投資でも、個別株集中投資でも生外債投資でも基本は、”現物投資”。大暴落相場では、信用取引の売り”ショート”を使わなければ下げます。ゴールドマンサックス、リーマンブラザーズ、ベアスターンズみたいに１０倍、１００倍のレバレッジ掛けて、信用取引の”売り”、”買い”なんて普通の個人投資家は使いません。

とよぴーさんも、正規分布だと思っているなら、-２σ程度の下げだけ想定すれば良い。イールドカーブを見て株式比率を変えずに我慢できるはず？ところが実際、どう分散しても-３σ～-３．５σだった（コメント欄、↓）。
http://renny.jugem.jp/?eid=798#comments

まあ、パンドラの箱を開けても、ああでもない、こうでもないで１００点満点の正解なんぞ有る筈は無いのですが。全てはアルビレオさんが上手く纏めている、

「他の屁理屈に比べれば最も信頼できるが、しょせんは屁理屈なので信用しすぎるとバカを見る」

に帰結するのでしょうね。非常に曖昧な結論に至りますが。

No title

＞水瀬さんへ

＞横から違う話にもっていかないでくださいね(^^；
横やりでした。申し訳ありません。

＞もしお気を悪くされたら申し訳ありません。
否、その逆です。反感買うのは承知。”ホンネ”で話しただけです。

＞とよぴ～さんのご回答もまだいただけていないうちに・・・
＞僕にも質問する権利を与えてください。
とよぴーさんのコメントがあるまで、一切、コメントしません。

取り越し苦労でした・・・

ブログ嵐寸前の横やりで申し訳ありません。皆様の書いてあること、額面通り受け取ると－２σまでではなく、－３σ、－４σ・・・を想定して、それを回避すべくイールドカーブ他、試行錯誤、鋭意、研究開発しているのだなと勝手に妄想していました。