何故こんなことを思いついたのかと言うと最近「出遅れた日本株」みたいな見出しの記事をみるなぁ~と感じてきたからです
2009年の株式リターンを見れば世界の上昇率と比べて国内株式の上昇率はたいした数値ではないでしょう?
でも株式マーケットは狂おしいほど効率的である場合も多いのも真実です
- 期待リターンが14.1%と言われている銘柄A株→先進国海外株式のROE(MSCIコクサイ)
- 期待リターンが14.6%と言われている銘柄B株→新興国株式のROE(MSCIエマージング)
- 期待リターンが赤字のため測定不能と言われている銘柄C株→TOPIXのROE
自己資本からの利益率・・・ROEを期待リターンとして問題にしてみました
材料はiシェアーズのサイトに2009年末のPERとPBRが掲載されていたので「PBR÷PER」で出しました
参考記事Google ドキュメント祭り ROE編
海外指標は前期実績ベースが多いのでTOPIXも東証のサイトから去年末の実績値からROEを計算
投資家は同じ資金を投じるならよりリターンの高いものを求めます
その結果、期待されるリターンの高いものにはより高い期待を&期待されるリターンの低いものには誰も見向きをしません
するとどうなるのか?名目的なリターンは調整され実質的なリターンはほぼ同価値近くまで裁定されてしまいます
PBRが投資家のつけたオッズだとすれば
- 期待リターンが14.1%と言われている先進国海外株式は3.35倍の人気
- 期待リターンが14.6%と言われている新興国株式は3.52倍の人気
- 期待リターンが赤字のため測定不能と言われているTOPIXは0.9倍の人気
こういうことです。その結果、最終的な利回り(益回り)も似たり寄ったりの結果になります
先進国→4.22% 新興国→4.13% 国内株→赤字で測定不能ただし純資産割れにより割安域
さて同価値と仮定したとしてもここから先期待リターンが14%の新興国や海外先進国は期待通りの活躍をするのか?
それは誰にもわかりませんが本来の価値と言われているところから3倍以上買われているってことも頭の片隅に入れておいたほうが良いような気がします
「出遅れた日本株」なのか「ミニバブル化した海外株」なのか答えは誰も知りません
買われた分だけ調整が始まったら落ちる速度も 「海外>日本」 と言うことも考えられます
もう一つの質問2の銘柄はこちらでした
業種 | コード | 銘柄 | PER | PBR |
金融 | 8306 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ | 0.8 | |
AXP | アメリカン・エキスプレス | 36.51 | 3.64 | |
情報・通信業 | 9437 | エヌ・ティ・ティ・ドコモ | 12.33 | 1.26 |
CSCO | シスコシステムズ | 24.87 | 3.59 | |
石油 | 5001 | 新日本石油 | 0.66 | |
CVX | シェブロン | 12.89 | 1.76 | |
小売業 | 3382 | セブン&アイ・ホールディングス | 20.44 | 1.06 |
WMT | ウォルマート・ストアーズ | 15.54 | 3.05 | |
精密電機 | 7731 | ニコン | 28.62 | 2.2 |
HPQ | ヒューレット・パッカード | 16.69 | 3.06 | |
医薬品 | 4502 | 武田薬品工業 | 13.61 | 1.52 |
PFE | ファイザー | 16.19 | 2.37 | |
食品 | 2503 | キリンホールディングス | 17.36 | 1.45 |
KFT | クラフトフーズ | 17.75 | 1.71 |
日米のヤフーファイナンスを参照
米国株ではPERはP/E PBRはP/Bとなっています
2009年は先進国株式、新興国株式や海外REITが高いリターンを記録しましたが2010年は国内株式やJ-REITが高いリターンを記録する可能性だってじゅうぶん「あり」に感じます
※投資は自己責任でお願いします♪
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