食料自給率の向上という一大キャンペーンを展開することで農業のことを真剣に考えているように見えるが
実際には農家のことや消費者のこと・・・国民の国益について考えてはいないのである
もともと生産過剰の状況に1円の価値もないキャンペーンの情報発信費48億円を捻出する必要性はないし、そもそもカロリーベースの食料自給率計算方法も意味不明である
農水省資料 食料自給率目標の課題と検討方向より
これだと仮に食料自給率を100%に近づけるには輸入ストップしかない。輸出は農水省の保身的な活動によって大きく制限されているからである
このカロリーベースの計算式によると低カロリーの野菜がいくら自給率80%あっても自給率向上に貢献できないし
○○県産豚肉や○○県産牛肉だろうが輸入飼料で育てられた「どう考えても国産物」が外国畜産物にカウントされるので高カロリーの畜産物の限りなくすべてが食料自給率を大きく低下させる大きな理由となってしまう
農水省資料 食料自給率についてより
他国に売る努力が皆無で作り過ぎないように多くの人材を用い監視・管理をするだけが存在理由の農水省
そして粉飾の食料自給率を用い国民の危機を煽り自給率改善のための予算を獲得する
要はこんな意味のないことに大金を使わないといけないほど農林水産省は暇なのだ!
知らぬ間に正しいと思った自分の行動が間違えた方向に進むことはよくある
ただ農水省の「それ」は確信犯であろう
農政事務所と農畜産業振興機構は活動すればするほど利益に反する活動しかできないし時代のニーズにまったく合わないので事業仕分けを行い解散するのが一番良い
そして著者の言うようにその人材は日本以外の「普通」な諸外国と同様にメード・イン・ジャパン産をPRする活動すれば良い方向に向かうはずである
生産過剰の現状で食糧危機&自給率向上しか発信しない国粋主義が農林水産省の実態ってことです
作っても農水省が他国に売る最大の障壁なのだから捨てるために生産する食料はただただ「もったいない」のだ
常に明確な農業政策がない日本
ならば明確な農業政策があるオランダやニュージーランドをモデルに日本の農業が世界第5位ではなく世界首位を目指すべきだろう
日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 (講談社プラスアルファ新書)
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食料自給率を主眼にした農業政策の問題
農水省の実態を知るにはオススメの一冊です。常識からあまりにも遠くて吐き気がしますけれど・・・。
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