以前の記事個別株投資家の最後の決断は心のコンパスに従え!感動・共鳴・直感だけで株式投資は可能か検証するの続編です

どんなルールなのかのおさらい

  • カンブリア宮殿で登場した会社を調べる
  • 1年以上前に放送した内容なら放送後の株価の推移がわかる
  • 放送日翌日終値~1年後株価とTOPIXの比較。新興市場に上場していても比較はTOPIXに統一。
  • トータルで何勝何敗か?全体でTOPIXとどれだけ差がでたのか?もしくは平均と大差なかったのか?

前回の記事でリストアップした会社は非上場の銘柄も多々ありましたのでこの下の表に掲載されていないってことは中小企業や商店だったので調査不能だったってことです

それでは早速結果発表!※騰落率は小数点以下を切り捨て
放送日銘柄株価1年後騰落率
TOPIX1年後騰落率
2008年1月21日放送ロック・フィールド14421130-21%13%
1219.95795.91-34%
2008年2月4日放送コマツ27601056-61%-20%
1355.48786.41-41%
2008年3月3日放送伊藤忠商事1088413-62%-20%
1265.66732.04-42%
2008年3月31日放送日清食品ホールディングス33802925-13%22%
1230.49793.82-35%
2008年4月14日放送アルプス技研1076487-54%-21%
1255.97835.25-33%
2008年4月28日放送リンクアンドモチベーション14000047800-65%-27%
1358.65837.79-38%
2008年5月26日放送日本電産74305280-28%6%
1368.25892.85-34%
2008年6月9日放送ダスキン17891615-9%23%
1383.2937.01-32%
2008年7月14日放送ガリバーインターナショナル24205230116%146%
1253.12866.37-30%
2008年8月4日放送キョウデン172140-18%5%
1247.71949.58-23%
2008年9月29日放送ヤマダ電機79106080-23%-7%
1087.41909.84-16%
2008年12月15日放送ファーストリテイリング135101594017%9%
828.62898.298%
2009年1月5日放送日産自動車341799134%128%
876.2931.136%
2009年1月 26日放送王将フードサービス1536255066%54%
805.49907.6712%
2009年2月9日放送安川電機40172179%66%
778.1883.513%
2009年2月23日放送ユニ・チャーム6410860034%12%
730.28895.6922%
2009年3月2 日放送スズキ1541193525%1%
726.8905.6524%
2009年4月 20日放送加賀電子96010105%-13%
830.72987.0718%
2009年5月11日放送出光興産77507600-1%-6%
885.43932.835%
2009年5月25日放送セブン&アイ・ホールディングス23802064-13%-11%
883.77859-2%

トータルで12勝8敗という結果でした。ビミョー。。。
全平均で見るとTOPIXとの差は+18%という満足な結果とも言えます

今回の結果から3つほどの考えに至ります

1.テレビで紹介された時点ですでに評価・人気の高い企業
当たり前ですが平凡な企業ならばカンブリア宮殿に登場しません
そして評価の高い水準である放送後から1年間という期間は継続して高評価を維持するのは難しいのかもしれません

2.「ガリバー」「日産」など一部の銘柄がパフォーマンスを大幅に向上させている
じつは全平均+18%の結果も上記2銘柄を除いてしまうと+5%とTOPIXへの優位性はそれほどない
個別株投資は大きな宝探しとも言えます。そこが快楽にも似た楽しみではありますが。

3.放送日1年後からさらに経過して現在価値はさらにランダムウォーク
2009年1月5日放送の日産自動車は1年後には+134%と素晴らしい結果を残しましたが期間の取り方で結果はいくらでも変わります
素晴らしい企業の継続・・・さらには永続する企業は難しい
過去の任天堂やソニー、マイクロソフトやグーグル、アップルがそうであったように勝ち負けを判断するのは簡単ではありません

結論
テレビで紹介されたからと言って即買いは禁物
テレビなどを見て応援したいなぁ・・・と感じたのならウォッチリストに登録しておいて株式市場全体がバーゲンセール時にでも仕込んでおくのが良いかと思います
最近はワン株など端株取引ができるので楽しめる範囲内で遊べる環境は出来上がったと感じますのでインデックス投資の他のサテライト戦略にこんな感情を資産運用に取り入れるのも面白いかも

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